カテゴリー「江田島市議会」の記事

2024年9月27日 (金)

江田島市教委の手続きミス@小中学校の空調更新

晴れ

 少し古い話になりますが、今日知ったのでブログに掲載します。

 8月23日(金)に開催された市議会全員協議会で、小中学校の空調設備更新などの工事で財源に充てる予定だった国の学校施設環境改善交付金約4千万円が使えなくなったと説明があった。

全員協議会
 地方自治法第100条第12項の規定により、会議規則によって定めることにより、「議会の審査又は議会の運営に関し協議又は調整を行うための場」です。

※法第100条第12
 議会は、会議規則の定めるところにより、議案の審査又は議会の運営に関し協議又は調整を行うための場を設けることができる。

 全国町村議会議長会が編纂している「議員必携」には、全員協議会が開催される具体的な例として次の3点を挙げています。

(1)議会独自の協議又は意見調整
 議会自体の行事や運営・活動について協議したり、意見調整をするため。(町村長等は出席を要しない)

(2)本会議の審議に伴う協議又は意見調整
 本会議の審議の過程で、必要に応じて、議会を休憩して話し合いをする場合、議員相互の意見を調整する場合、執行機関と議会側の意見を調整を図る場合、その両方を合わせた場合。

(3)町村長による事前説明および意見の聴取
 町村長の依頼を受けて、議長が招集するものの、目的は、町村長が、議会に提案予定の案件についての事前説明を行う場合もあれば、行財政運営上の重要問題、企業誘致や開発行政に関連した対外折衝関連事項等について意見を求める場合もある。

 市教委の説明では担当者による手続きのミスが原因。この影響で当初見込んでいた過疎債約9600万円も充てることができなくなり、事業費1億3600万円を一般財源で賄う可能性があった。

 市教委によると、2023年度(令和5)の交付金として3月に追加申請していたが、23年度の補正予算に計上していなかったため、5月に県から「予算根拠がなく問題がある」と指摘があった。

 県の指摘に対し、江田島市教委は「2024年度(令和6)の予算確保で問題ないと誤認していた」と手続きミスについて説明している。

 工事内容は1校の空調設置と3校の発光ダイオード(LED)照明への改修で、すでに5月に着工している。

 この事務処理ミスにより、明岳周作市長と土手三生副市長、岡田学教育長の10月の給料をそれぞれ10%減額する方針を決め、9月6日に関連する条例改正案を市議会に提出し、文教厚生常任委員会に付託されました(➡こちら)。

 本日(9/27)10時から開催される9月議会(3日目)本会議で採決される見込み(➡9月の議会・委員会日程

 今回の不適切な予算措置の手続きの結果、同工事などの事業費1億3600万円を一般財源で賄う必要が生じる可能性がある。市は今後、事業費全額を過疎債の2次要望に申請する予定であり、工事日程への影響はないという。

 このような手続きミスによる市政への影響について、行政は広報やHPで市民に説明することが求められる。新聞が報道しているから自らする必要はないというスタンスは良くないと思います。

 もちろん議会においても予算案を可決したのであれば、議会だよりでの市民説明も必要だろう。国の補助金が取れず、一般財源で手当てするとなると市民サービスのどこかの予算を削るしかなくなることにもなります。

【追記】
 江田島市長選(11月10日告示、17日開票)に意欲を見せる土手三生副市長(➡参考)ですが、いまだ記者会見による正式表明はされていません。本日(9/27)9月定例会が閉会する予定であり、定例会終了以降に表明されるのではないかと思います。呉市役所記者クラブではなく、江田島市役所で表明して欲しいものです。

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2024年9月 4日 (水)

市長、3期目不出馬へ

晴れ
 
R694-chugoku-np  中国新聞朝刊に明岳市長が任期満了に伴う広島県江田島市長選(11月10日告示、17日投開票)に立候補しない意向を固めたという記事が掲載されました。

20249-general-qauestion 不出馬の理由は健康上とされています。9月5日に開催される市議会定例会の一般質問(浜西金満議員➡こちら)で正式に表明する見込みです。

※9/5当日は、議会中継で一般質問を視聴することができます。(➡こちら)一週間くらいあとで録画中継を見ることもできます。

 市長は5月に検査入院(➡こちら)をされており、結果を踏まえての判断ということです。(市長動向による入院期間:5/23~5/31、6/20~6/26)

 中国新聞によると、同市長選では現時点で立候補を表明した人はいないが元海上自衛官の自営業男性(65)が「立候補を検討中」としている。(8/21立候補予定者説明会に出席)

【追記】岡野数正議員のFacebook(➡こちら

 

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2024年6月20日 (木)

三高中学校、2025年(R7)春に能美中学校と統合決定

くもり

2024620mitaka-junior-high-school 6月19日(火)の江田島市議会定例会で三高中学を2025年(令和7)春に能美中学校を統合するために提出された学校設置条例案(三高中学校の廃止案)を賛成多数(賛成13、反対2)で可決されました。

 これにより三高中学校の廃校が決定となりました。残念ながら住民代表の議決機関である議会が、地元合意が得られないという「住民不在」の議決をした「悪例」を作ってしまったことになります。

 「地元との信頼関係の再構築を求める」付帯決議案を可決しておりますが、再構築ができるように市議会は今後も活動していただきたいと思います。

 決議した以上は再構築がなされるまで責任を持って見届けることが江田島市の最高議決機関としての最低限の責務です。

【参考過去記事】
2009年 2月10日 学校統廃合について
2017年 7月18日 ドミナント・ロジックの転換を ~学校統合編
2018年 9月 5日 三高中学校存続の陳情案件
2021年 8 4三高中学校に想う2021
2021年12月30日 三高中学校のゆくえ~2023年度に統合方針
2024年 3 1地元の合意なく三高中学校統合に舵を切る
2024年 3月15日 三高中学校の統合問題、継続審議
2024年 6月11日 総務文教常任委、三高中学校の統合案 可決

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2024年6月11日 (火)

総務文教常任委、三高中学校の統合案 可決

くもりのち晴れ

 去る5月28日の総務文教常任委員会で三高中学を2025年(令和7)春に能美中学校と統合するため提出された学校設置条例改正案(三高中学校の廃止案)を賛成多数(賛成5、反対1)で可決しました。(➡岡野委員FB

2024年 3月 1日 地元の合意なく三高中学校統合に舵を切る
2024年 3月15日 三高中学校の統合問題、継続審議

 6月に開催される定例会で委員長報告がなされ、本会議で裁決となります。報道通り、賛成多数で三高中学校の廃止が決定するとの見込み。

 これまでいくつもの小中学校が統廃合になりましがた、地元合意がない廃校は三高中学校の事例のみ。

 2009年(平成21)6月の江田島市学校統合検討委員会第2次答申(➡参考)より15年が経ちました。その間、さまざまな学校存続の取組等もできたのではないかと思います。

2009年 2月10日 学校統廃合について

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2024年5月24日 (金)

議会の対応@三高中学校廃校問題

くもり

 江田島市議会総務文教常任員会の岡野教正副委員長がアップした『どうする三高中学校統合問題』というブログ(➡こちら)を拝見しました。

 委員会でどのように議論されてきたのか、また、各委員(議員)がどのような発言をしたのか議事録を公開して欲しい。

 令和3年10月までの江田島市教育委員会は三高中学校の統廃合について、地元合意がなければ能美中学校への統合はないとの見解でした。(➡2021年10月14日 議員活動~令和3年文書質問

 2021年12月30日 三高中学校のゆくえ

 しかし、江田島市教委は地元合意なしに統合を決定し、江田島市は2月定例会に三高中学校を廃校にする学校設置条例の改正案を提案しました。この時点で議会はリジェクト(却下)すればよかったのではないだろうか。

 2024年3月15日 三高中学校の統合問題、継続審議

 このような地元を無視する議案を受け、議会は即決できないとして、委員会付託し、関係者のヒアリングを継続的にすすめましたが、いよいよ6月定例会で議会としての判断をくだすようです。

Screenshot-20240524-soumu_bunkyou_etajim  左は議案を付託された総務文教常任委員会の名簿です。構成メンバーを見ると拮抗していると思います。最終的には三高地区出身の酒永委員(議長)次第だろうと思います。

2017年718ドミナント・ロジックの転換を~学校統合編

 委員会で採決された結果は本会議で報告され、委員会での可決・否決に関係なく、本会議で最終的に市議会としての判断をします。(委員会で否決されても、本会議で賛成多数であれば成立します。)

 市長は平成28年12月に就任してより、三高中学校の廃校に前向きですが、地元合意のない議案に議会が賛同するとすれば「市民不在」の行政運営になりかねないと危惧します。

 20年前、江能4町(江田島町、能美町、沖美町、大柿町)が対等合併して江田島市が誕生しました。

Screenshot-20240523-etajimaschool  少子高齢化・人口減少のなかで、小・中・高(大柿高校大君分校)が廃校となりましたが、一様に地元を含む関係者の合意があってのこと。このたび、地元合意がないなかで、議会が行政(江田島市)の提案を受け入れるとすれば、将来の江田島市はどうなるのだろうか。

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2024年3月 1日 (金)

地元の合意なく三高中学校統合に舵を切る

晴れ

20240301_101414  今日から3月がスタートしました。左は中国新聞記事です。江田島市教委が市立三高中学校を2025年(令和7)春に能美中学校と統合する方針を固めたというもの。

 昨日(2/29)、2月定例会に学校設置条例改正案を追加提案したという。記事には地元との合意には至っていないとあります。

 令和3年に文書質問(➡こちら)した際には、教育委員会としては「地元の同意がない限り統合しない」という方針でしたが、いつ、変更したのだろうか。

 現在、議案は総務文教常任委員会に付託されていますが、委員会でどのような審議そして議決がなされるのか気になるところ。

 「地元同意なし」で条例改正を可決するのは良くない。少なくとも「地元同意」を付帯条件とした議決が議会としての在り方なのではないだろうか。

(参考)
 柿浦小学校が大古小学校に統合する際には、柿浦小PTAが同意したことをもって議会としても賛成しました。(➡新聞記事

  個人的には下記の過去記事のとおり、三高中学校存続で2017年(平成29)から市役所・市教委に提案していましたが、まったく相手にされなかったことが悔やまれます。

【参考過去記事】
2009年 2月10日 学校統廃合について
2017年 7月18日 ドミナント・ロジックの転換を ~学校統合編
2018年 9月 5日 三高中学校存続の陳情案件
2021年 8 4三高中学校に想う2021
2021年12月30日 三高中学校のゆくえ~2023年度に統合方針

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2024年1月19日 (金)

令和6年陀峯山森林火災の検証を市議に提案

くもり

Screenshot-20240119-at-213529-facebook  昨日のブログ(➡こちら)に令和6年陀峯山森林火災の消火活動コスト(国県市問わずの税金支出)を市民に公開してはどうかと書きまいした。

 昨年末、野焼きで亡くなられた方もいらっしゃいます。また、このたびの森林火災では消防職員(江田島、呉、東広島)、市職員、消防団、陸上自衛隊、広島市や広島県、岡山県の消防ヘリとそれに携わった職員、海上自衛隊第1術科学校の協力など消火コストは多大であると思います。

 自然発火でないかぎり、人間の行為が介在しているわけで、仮に出火原因が人的要素にあるならば、二度とこのようなことがない仕組みづくりが必要です。

 そのためには安易な行動によって様々な影響がある、という事例として市民の皆様に知っていただくことが大切です。このたびの森林火災の検証がうやむやにならないことを祈るばかり。

 岡野数正市議のFacebookで林野火災のことについて言及された投稿記事(➡こちら)があったので、コメント欄に提案したところ、市に要望していただけるとご回答いただきました。

 是非とも実現していただけることを信じています。

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2024年1月17日 (水)

令和6年陀峯山森林火災、鎮火(5日目)検証が重要

晴れ

 昨日、4日目にして鎮圧した陀峯山森林火災ですが、本日無事鎮火したという報を得て安堵しています。

2024117extinguishing-fire  鎮火活動には自衛隊第一術科学校も参加していただいたそうです。同校の活動は、「江田島市との覚書」による支援活動であり、災害派遣ではないとのこと。

 平成30年豪雨災害において、当時の学校長が宮ノ原地区の土砂災害などに協力していただき、その後に【覚書】を交わされたのだと推察します。

 さて、1月13日(土)に発生した火災ですが、現在も未だ出火原因は調査中であり、焼損面積約242.6ha、焼損物は山林の樹木等となっています。被害総額ということでは、山林の樹木等を換算するのだと思いますが、国・県・市が負担した消火活動のコストを公にする必要があると考えます。(PDF➡1/17(水)17時現在の市HP

 このたびは自然発火なのか人的原因(焚火や野焼きなど)か未だ判明していませんが、ひとたび森林火災が発生したときの経費は公開すべきです。

 令和5年度決算書には市負担のコストを計上すると思いますが、【広報えたじま】に国・県・市が使った消火活動費用を是非とも掲載してほしい。覚書による協力者である第1術科学校のコストも含めることも大切です。

 大規模な森林火災が発生したときに江田島市財政においてどのような影響があるか、野焼き・焚火をする際のリスクについて市民の皆様に知っていただく機会にしていただければと思います。

 昨年末には野焼きに巻き込まれて亡くなられた方(大柿町)もいらっしゃいます。是非とも【広報えたじま】で市民の皆様への注意喚起をお願いしたい。

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2023年5月13日 (土)

R5年第2回臨時会の日程について

 市HP(➡こちら)で令和5年第2回臨時会の案内が公開されました。夕方には防災行政無線で傍聴のご案内が放送されていました。

 毎年2月定例会で翌年度の予算案を中心とした議案が上程され、5月には補正予算案や年度初めで議会を開催するいとまがない時に市長が議会の議決を経ることなく決済する専決処分の報告が議会になされます。

専決処分
 予算や条例などを首長が議会の議決を経ずに自らの権限で決めること。地方自治法で定めており、緊急で議会を招集する時間が無い場合のほか、議会が議決すべき議案を議決しない時などでも認めている。
 処分後には、議会で報告して承認を求める必要があるが、承認を得られなくても決定は有効とされる。

 審議される議案等は以下の通りです。(➡日程

番 号 案 件 名
報告第1号 専決処分の報告について(中町/宇品航路船舶建造工事請負契約の変更について)
承認第1号 専決処分の報告と承認について(江田島市税条例の一部を改正する条例)
承認第2号 専決処分の報告と承認について(江田島市国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
議案第41号 令和5年度江田島市一般会計補正予算(第2号)

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2023年5月 3日 (水)

GWの後半スタート 2023

晴れ

 気持ちよく晴れた一日でした。2023年(令和5)のゴールデンウィーク(GW 4月29日~5月5日)も折り返して後半となりました。

 ただ週末土日(5/6、5/7)もあるのでもう少しのんびりできるのではないでしょうか。新型コロナも一息つき、今年のGWは久しぶりに各地で賑わいが戻っています。

 昨日、広報えたじまと議会だより等、市や各種団体の広報誌が届きました。広報委員にお伝えしておりましたが議会だより2月号で気になるところの訂正はありませんでした。

2023年2月27日 議員・議会の権限について

 今年、議会報告会が開催されるのであれば確認してみたいと思います。昨年中止を決定して1年が経ちました。この間、議会報告会をどう開催するかなど、議会内で意見を交わしていることと思いますが、果たして、開催されるのか気になるところです。

 2022年6月30日 令和4年度議会報告会も中止

【追記】新型コロナウイルス

 5月3日、広島県が発表した県内の新規感染者数は423人(前日比79減)でした。5月8日から「5類感染症」(➡参考)になりますが、GW後の状況を注視する必要があります。

 県内3大都市では広島市が204人(14減)、福山市は47人(21減)、呉市は14人(19減)。

 一方、江田島市は4人(2減➡HP県公表資料)でした。
※5月2日(火)の結果です。県公表資料は広島・福山・呉を除く県管轄市町。

3月13日から、マスク着用は個人の判断が基本になりました。(参考➡厚労省HPNHK

 一人ひとりが、引き続き、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。

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