江田島市内書店である本を探している時に目にとまった本、「白熱講義!日本国憲法改正」。帯には、「アベノミクス」の次は「憲法改正」がくる!
よくよく著者をみると、大学1~2年で憲法Ⅰ・Ⅱの講義を受けた小林節教授。かれこれ23~24年も時は経ちました。大学1年で受けた「憲法Ⅰ」。あの当時、「自衛隊合憲論」や「憲法改正」を唱えていたような気がします。当時としては、「右寄り」すぎる学者という認識でした。
戦後結党以来、「何でも反対」(というイメージ)であった日本社会党(社会党)の村山富市委員長が1994年(平成6)6月、第81代内閣総理大臣に就任。
同年7月の第130回通常国会における所信表明演説で、「自衛隊合憲、日米安保堅持」と発言し、日本社会党の政策転換を示しました。(これが社会党瓦解の始まりであったのかもしれません。)そのとき、時代が変わりつつありなぁ、という程度。
さて、昨年末の衆議院選挙による政権交代。第2次安倍内閣により「憲法改正議論」が現実味を帯びてきました。ご存じのとおり、日本国憲法は「硬性憲法」といわており、その改正にあたり通常の法律の立法手続よりも厳格な手続を必要とする成文憲法です。
「硬性憲法」の根拠条文が憲法第96条であり、「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」
いま、安倍首相はこの改正のハードル(上の青太字)を緩やかにしようとしています。国民で議論し尽くし、かつ、国民から選出された代表者で構成する国会が決めることであればいいのではないか。このことについては、次回とします。
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