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2025年10月

2025年10月31日 (金)

伊東市長、不信任決議で失職

雨のちくもり

 本日、伊東市(静岡県)では、解散後、初めての議会となる臨時の市議会が開かれ、田久保市長に対する2度目の不信任決議案が提出されました。

 採決が行われた結果、不信任決議案は、議長を含む出席した議員20人のうち19人が賛成し、賛成多数で可決されました。地方自治法の規定により、2度目の不信任決議を受けた市長は日付が変わる時点で失職となります。

 地方自治法は、解散後、初めての議会で再び不信任決議案が提出され、3分の2以上の議員が出席して過半数が賛成すれば、市長が失職すると規定し、又、公職選挙法の規定により、50日以内に市長選挙が行われます。

第百七十八条 普通地方公共団体の議会において、当該普通地方公共団体の長の不信任の議決をしたときは、直ちに議長からその旨を当該普通地方公共団体の長に通知しなければならない。この場合においては、普通地方公共団体の長は、その通知を受けた日から十日以内に議会を解散することができる。

② 議会において当該普通地方公共団体の長の不信任の議決をした場合において、前項の期間内に議会を解散しないとき、又はその解散後初めて招集された議会において再び不信任の議決があり、議長から当該普通地方公共団体の長に対しその旨の通知があつたときは、普通地方公共団体の長は、同項の期間が経過した日又は議長から通知があつた日においてその職を失う

③ 前二項の規定による不信任の議決については、議員数の三分の二以上の者が出席し、第一項の場合においてはその四分の三以上の者の、前項の場合においてはその過半数の者の同意がなければならない

 これまでの経緯として、田久保市長は自身の学歴詐称問題に端を発し、伊東市議会から9月1日に不信任決議を受け、9月10日に議会の解散を通知する書面を議長に提出。

 これにより議会は解散。10月19日に市議会議員選挙が行われ、前議員18人と新人2人の合わせて20人が当選。そしてこのたびの不信任決議案が可決。

2025年9月10日 不信任決議と首長の失職 

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2025年10月29日 (水)

国勢調査2025

晴れ

 国勢調査は、日本に住んでいるすべての人及び世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年ごとに行われ、今年が実施年となっています。(➡参考

 昨年(➡こちら)は10月半ばに市HPに掲載されていた10月1日現在の住民基本台帳人口ですが、令和7年のデータは10月29日時点で掲載されていません。

 もしかしたら国勢調査(実施日は令和7年10月1日午前零時現在)の影響かもしれません。

【追記】
 5年前の令和2年には10月1日現在の資料は10月12月時点で市HPに掲載されていた(➡こちら)ので、国勢調査の影響ではなく、別の原因があるのかもしれません。

【追記】令和7年10月1現在の住民基本台帳人口
令和7年11月10日時点 未掲載

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2025年10月26日 (日)

2025年10月ビーチクリーン活動@長瀬海岸

くもり

 (一社)広島湾地域資源ネットワーク(通称:広島ベイネット)が月一活動している『せとうち海援隊』としてのビーチクリーン活動です。10月最後の日曜日は朝から曇り空。

 朝夕は涼しくなり、本日は10時00分からスタートしました。メンバー3人、FB賛同市民1人、広島からの2人、(一社)江田島カヌークラブ のみなさんが参加しました。(約1時間で30袋)

20251026-before 20251026-after  季節の変わり目で先週から漂着ゴミが増えてきました。細かい発泡スチロール片が堆積している東側コンコースをきれいにしました。(左が掃除前、右が掃除後)

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2025年10月22日 (水)

地域の国際交流@宮ノ原 2025

くもり

 江田島市に住む外国人は、少し古い情報ですが、令和7年1月1日現在では985人で人口の4.76%。国籍別では多い順にベトナム、インドネシア、フィリピン、中国、バングラディシュ、ミャンマーです。

国 籍 人 数 割 合
ベトナム 362 36.8%
インドネシア 231 23.5%
フィリピン 186 18.9%
中国  98  9.9%
バングラディシュ  51  5.2%
ミャンマー  16  1.6%
その他  41  4.2%
合 計 985 100%

 在留資格の主なものとして、定住者・永住者17.8%、技能実習生43.6%(1号ロ11.7%、2号ロ27.2、3号ロ4.7%)となっています。(➡参考

(参考)平成30年の外国人市民の人数及び国籍➡こちら

 県内でも外国人比率が高い江田島市。外国人市民の多くが水産業・農業・造船業・解体業などで働いており、各業界にとって必要な人材となっています。

 多文化共生時代といわれて久しく、江田島市においても日本語教室、スポーツ交流、国際ヒューマンフェスタなど様々な外国人市民向け活動が行われており、盆踊りや祭りに参加する外国人市民のみんさんもいます。

3th-miyanohara-regional-international-ex  市HPでは宮ノ原隣保館行事として地域の国際交流講座の案内が掲載されています。(➡こちら)今年で3回目の開催で、今回はミャンマーの家庭料理をつくるそうです。

 ご興味のある方は宮ノ原隣保館にお問い合わせください。 

地域交流講座「ミャンマーの家庭料理を作ろう!」

日時:令和7年11月16日(日)9301230
場所:宮ノ原隣保館
定員:12
参加費:500
問い合わせ先:宮ノ原隣保館 ☎0823-42-4620

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2025年10月21日 (火)

初の女性総理が誕生

くもり

 石破内閣が本日午前の閣議で総辞職し、午後から開かれた衆議院・参議院での内閣総理大臣指名選挙(首班指名)において高市早苗自民党総裁が選出され、内閣総理大臣(第104代)に就任することになりました。(➡NHK

(参考)衆議院の優越➡こちら
内閣総理大臣の指名(憲法第67条)については、両院協議会を開いても意見が一致しないときは、衆議院の議決が国会の議決となります。

 明治18(1885)年、伊藤博文が初代内閣総理大臣となって以来、憲政史上、初めての女性総理が誕生しました。(➡歴代内閣

2025年10 4高市氏、初の女性総裁

 自民党は、公明党が連立離脱後、紆余曲折がありましたが、10月20日に日本維新の会との連立政権合意書(参考➡産経)が交わされ、本日に至りました。日本維新の会は閣僚や副大臣、政務官を出さない「閣外協力」を選びました。(参考➡東京新聞

2025年1010公明党、自民党との連立離脱へ 

連立政権合意書の12項目(詳細➡日本維新の会HPPDF

①経済財政関連施策、②社会保障政策、③皇室・憲法改正・家族制度等

④外交安全保障、⑤インテリジェンス政策、⑥エネルギー政策

⑦食料安全保障·国土政策、⑧経済安全保障政策、⑨人口政策及び外国人政策

⑩教育政策、⑪統治機構改革、⑫政治改革

 初の女性総理が誕生し、明るいニュースとして話題になっている一方、このたびの連立に至る経緯や内容について否定的に書いている評論家もいます。(➡こちら

 米国関税問題、物価高対策、人口減少問題、社会保障制度ほか様々な課題が山積していますが、国民に寄り添う国政運営に期待しています。

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2025年10月20日 (月)

GSHIP海岸一斉清掃活動 参加者募集@三高 2025

くもり

 江田島市HPにGREEN SEA 瀬戸内ひろしま・プラットフォーム(通称GSHIP)主催の海岸一斉清掃活動の参加者募集案内が掲載されています。(➡こちら

日 時:令和7年11月2日(日)12:30~15:30
場 所:三高港周辺の海岸(高祖西海岸を予定)
対象者:GSHIP会員 及び 一般参加者

 GSHIPは2021年(令和3)6月に地方における新しい官民連携組織体として設立した団体であり、企業や関係団体、行政等の幅広い関係主体が連携・協働することで、海洋プラスチックごみに係る課題解決に向けた取組を検討し実施していくというもの。

 広島県知事が会長に就任し、江田島市も会員登録しています。(➡規約、事務局:広島県環境県民局環境保全課)

2021年1029海洋プラスチックごみへの取組2021~広島県

 私自身、(一社)広島ベイネットの月一ビーチクリーン活動に参加していますが、令和4年10月の長瀬海岸ビーリクリーンにGSHIP会員企業の皆さんが参加していただいたことがあります。

(参考) 202210月ビーチクリーン活動@長瀬海岸~GSHIP

 今回のイベントでは美化活動(清掃)、分別、運搬、集めた漂着ゴミの内容確認などがプログラムされています。参加者の皆さんに広島湾ならではの特性を知るよい機会だと思います。

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2025年10月16日 (木)

江田島市の観光タクシー事情 2025

くもり一時雨

 江田島市HP(➡こちら)に市内の観光向けタクシーサービスの案内が10月14日に掲示されました。
 
2025-sightseeing-taxi  左は市HPからです。市内のタクシー事業者(3社)では、利用時間や人数に応じて乗車できる「観光向けタクシーサービス」を導入しています。料金及び予約方法などは事業者にお問い合わせいただくことになります。

 江田島市内の観光タクシー事業といえば、平成27年(2015)4月25日から江田島市観光協会・市内タクシー会社7社および宇品海運が約1年かけて、利用者数や訪問先を調べ、観光コース設定や他の交通機関との連携が可能か検討する取り組みをしました。(➡参考新聞記事

 その後の動きまで把握していませんが、コロナ禍で一時は厳しかった観光ビジネスですが、観光振興に軸足を置いた江田島市です。(➡こちら新聞記事

 11月1日からスタートする第7期議会(任期:令和7年11月1日~令和11年10月31日)においても、今後の観光振興について様々な視点で研究を重ね、政策提言していただければと思います。

 例えば、一般社団法人江田島市観光協会(➡法人化の記事)が”地域商社”となり、また、"江田島版DMO"の核(➡参考)になっていただくよう市が支援していくことも良いのではないか。

【参考】2020年12月30日 R2年12月定例会 観光振興について(質疑応答)

地域DMO(ちいきディー・エム・オー)
基礎自治体である単独市町村の区域を一体とした観光地域として、マーケティングやマネジメント等を行うことにより観光地域づくりを行う組織。

DMOは、Destination Management Organization(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)の頭文字の略。

(参考➡官公庁HP『観光地域づくり法人(DMO)とは』)

【参考】第2期江田島市観光振興ビジョン(令和7年度~令和11年度)

【参考】江田島市の課題と観光(2022.11.20)

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2025年10月15日 (水)

交通事故に思う

晴れ

 昨日午後4時半ごろ、府中南小学校(広島県府中町)正門前の横断歩道を渡っていた下校中の女子児童(3年生)が普通乗用車にはねられるという痛ましい事故がありました。

 700人を超える児童がいる大規模校ですが、正門前の横断歩道には信号機がなかったという。もともと設置していなかったのか、それとも、ある時期に撤去されたのかわかりませんが、押しボタン式信号機があったら今回の事故は防げただろうか。

 児童の一日も早い快癒を願っています。このたびの事故を受けて通学路交通安全プログラム(➡参考)の見直しも検討されるのではないかと思います。

 話は少し変わりますが、江田島市内の信号機の撤去について。令和2年(2020)のことになりますが、市内3か所の信号機撤去について地域の住民に不安が広がったことがありました。

 2か所(三高交差点・大古交差点)は住民説明会のあと存続が決まり、1か所(飛渡瀬交差点)は住民への説明もなく点滅信号となりました。

 しかしその後、地域住民から高齢者等の横断に不安があるとの声が市役所・警察署にも届き、半年後に元に戻ったことがあります。

 尚、旧柿浦小学校正門前にあった押しボタン式信号機ですが、廃校後に信号機は撤去されました。

2020年 3月28日 信号機の撤去について
2020年 8月22日 信号機が元に戻る@飛渡瀬交差点

 信号機の撤去等について、広島県では『持続可能な交通安全施設等の整備の在り方に関する検討会』が令和2年(20207月に検討結果報告書(➡こちら)を取りまとめています。

2020年10月 5日 信号機、更新・新設から廃止への動き

 これは老朽化が進む1960年代以降に県内で大量に整備された信号設備について、人口減少や財政難を踏まえて、『更新・新設から廃止へ方向転換』をすることで総量を抑える必要があるとの提言をまとめたものです。 

 日の入りも早くなり、夕方の勤通学時間帯はドライバーからは歩行者が見えにくい季節になってきました。運転にはくれぐれも気を付けなければなりません。また、歩行者・自転車利用者も反射材を身に着けて出かけることが大切です。

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2025年10月13日 (月)

郵便局で行政窓口業務の実証実験

晴れ

 市HPに郵便局で行政窓口業務の実証実験をすることの案内が公開されていました。(➡こちら

  窓口業務の効率化と住民サービスの向上を図るため、市内3か所(秋月・高田・深江)の出張所・連絡所について、行政窓口業務を最寄りの郵便局へ試験的に委託するもの。

 この事業は総務省の「地域の持続可能性の確保に向けた郵便局の利活用推進事業」に採択されており、今後の継続的な委託の可能性や新たなサービス提供による窓口利用者数について検証し、成果を公表するそうです。

【参考】
総務省資料
郵便局での自治体窓口業務等の取扱いの推進
人口減少地域の郵便局等を活用した行政サービス等の確保の推進について
郵便局HP➡行政サービス等の提供

【実証実験の期間】
 令和7年(2025)11月4日(火)~令和8年(2026)1月30日(金)

【対象窓口と委託先郵便局】

対象郵便局 開設時間 休止する窓口 休止時間
秋月郵便局 午前9時00分~
午後5時00分
秋月出張所 午前8時30分~
午後0時30分
高田郵便局 高田出張所
深江郵便局 深江出張所

【対象業務】

1各出張所・連絡所の窓口業務 2新たに開始する業務
(1)住民票の写し等の交付
(2)戸籍謄本・抄本等の交付
(3)納税証明書等の交付
(4)地域内の交流プラザの施設予約・貸出など
(1)市職員とのオンライン相談(タブレット)
(2)オンライン申請の手続き支援 
(3)自治会の活動支援など

 国においては、ワンストップ行政サービスを郵便局で提供する実証実験を平成9年度(1997)には進めてきた経緯があります。(➡総務省HP

 このたびの江田島市の実証実験は、人口減少および高齢化が進む地域での行政サービス提供および地域の活性化支援において郵便局の活用の有効性を確認するものです。

 対象となった地域の出張所は嘱託職員にお願いしているところもあり、取扱件数減少も含め市直営の限界もあるといえます。取扱時間の拡張という点では郵便局が運営することによる市民のメリットはあります。

 尚、江田島市と市内13郵便局とは令和6年(2024130日に包括連携協定を締結しており、それぞれが有する人的・物的資源を有効に活用して、市民の生活の向上等を図ることとしています。(➡HP協定書

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2025年10月11日 (土)

R7年市議選のブログ記事一覧

晴れ

 4年に一度の江田島市議会議員一般選挙。今年10月5日に執行された市議選について書いた記事の一覧。

 過去の選挙結果については江田島市HPで公開されていますのでご興味のある方はご覧ください。(➡こちら

2025年 9月29日 R7年市議選はじまる
2025年 9月30日 R7年市議選に思う(その1)
2025年10月 1日 R7年市議選に思う(その2)
2025年10月 2日 R7年市議選に思う(その3)
2025年10月 3日 R7年市議選に思う(その4)
2025年10月 4日 R7年市議選に思う(その5)
2025年10月 5日 R7年市議選の結果
2025年10月 6日 R7市議選を振り返って(その1)
2025年10月 7日 R7市議選を振り返って(その2)
2025年10月 8日 R7市議選を振り返って(その3)
2025年10月 9日 R7市議選を振り返って(その4)

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2025年10月10日 (金)

公明党、自民党との連立離脱へ

晴れ

 本日午後、公明党の斎藤代表が高市自由民主党総裁に連立離脱の方針を伝えたというニュースが飛び込んできました。(自由民主党は以下、自民党)

 1999年(平成11)10月5日、小渕自民党総裁の時、自民党、自由党、公明党の3党が連立して小渕第2次改造内閣が発足。(当時は自自公連立政権と言われる)

 2009年(平成21)9月に当時の民主党に政権を奪われるが、国政選挙も含めた協力体制をしき、安倍自民党総裁のもと政権を奪還し、2012年(平成24)12月26日から石破内閣まで自公連立政権が今日まで続く。(民主党政権時代も含め、自公の連携は26年間)

 10月4日の自民党総裁選で高市氏が総裁に選ばれた後、自民党と公明党との連立協議を重ねてきました。

 公明党が高市自民党に対する懸念は、「政治とカネ」、「靖国参拝」、「過度な外国人排斥」の3点でした。

 最終的に企業団体献金の規制強化案について両党の溝が埋まらず、連立解消に至ったものとマスメディアが報道しています。(➡NHKFNN毎日新聞

※斎藤公明党代表の会談後コメント動画➡こちら
 高市自民党総裁の会談後コメント動画➡こちら

 今回の自公連立解消を受けて、今後の焦点はどの政党がどの政党と組んで政権を運営していくかに焦点が当てられることになります。

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2025年10月 9日 (木)

R7市議選を振り返って(その4)

晴れ

 令和3年江田島市議会議員選挙から『公費』で2つの紙媒体が利用できるようになりました。一つは選挙運動用ビラで、もう一つは選挙公報です。(➡参考

 今回の選挙期間、自宅に届いた新聞折り込みの『選挙運動用ビラ』は候補者全員ではありませんでした。(候補者によっては地域限定、たとえば○○町地域のみ配布としたのかもしれません。)

 選挙期間中にSNS(フェイスブックやインスタグラム)で街頭演説の動画を流す候補者も増えてきましたが、SNSに接しない市民には紙媒体でないと伝わりません。

 当選された皆さんはこれから議員活動が始まりますが、日々の活動や議会での出来事(全員協議会による行政の説明含む)を定期的に紙媒体で発信することもお勧めします。(➡参考

 昨日も同じようなことを書きましたが、議会が発行する『議会だより』だけでは伝えきれないことやSNSやブログを見ることがない市民の皆さんへ紙媒体で情報を届けることは自身の活動を知ってもらうよい機会です。

 配布しているとき、市民の皆さんと会話することもあるでしょう。何気ない会話の中で市民ニーズが見え、自身の議員活動に役立つこともあります。ぜひ、試してみてほしいと思います。

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2025年10月 8日 (水)

R7市議選を振り返って(その3)

くもり時々晴れ

 プロ野球界でよく聞く『2年目のジンクス』。1年目に新人賞を取った選手や前年より大幅に成績を上げた選手が翌年に結果が残せない。

 これは相手方が弱点を研究し、徹底して対策を講じることで成績が出ず、本人も焦って更に悪化してしまう悪循環の結果ともいわれています。

 地方議会では『2期目挑戦のジンクス』が起こるのか、ということについて。令和3年の前回選挙では2期目を目指す5人のうち3人が落選しました。

 このたびの市議選では2期目に挑戦した6候補者全員が当選されましたが、全ての候補者が前回の得票を大幅に下回りました。得票では116票~626票の減、また減少率で行くと20.7%~51.8%というものでした。

2期目議員 令和3年得票 令和7年得票 得票の減少数 減少率
A 1,503 877 ▲626 41.7%
B 1,106 877 ▲229 20.7%
C  650 313 ▲337 51.8%
D  577 352 ▲225 39.0%
E  526 380 ▲146 27.8%
F  497 381 ▲116 23.3%

 初挑戦時には期待した有権者が、4年間の議員活動を評価しなかったのか。それとも新人立候補者の出現により支援者の関係性が変化したのか。

 これからの議会を担う2期目の皆さんには江田島市政の発展のため活躍してくださることに期待しています。

 新人の皆さんも含め、支援者や市民の皆さん宛てに、どんどん情報発信してほしい。そうすることで応援者が増えていきます。

 議会でしか知りえない情報も多々あります。特に市民の関心の高い事案については、全員協議会(原則公開)で知りえた情報は政治活動報告(紙面)やネット(ブログ、SNSなど)で市民に伝えることが大切です。

※行政は往々にして市民代表である議会に説明したら、あとは議員が市民に説明するものと回答することがある。

 ネット媒体は環境が整っていればどこでも(世界中)情報を見ることができますが、受け手が自発的に見ようとしない限り届きません。紙媒体で地域を回りながら配布すると市民の皆さんとのコミュニケーションも図れるメリットがあります。

(参考)
2008年2月15日 【秋月処分場】
2008年9月17日 H20年9月定例会はじまる 議会だより第16号
2017年9月17日 新たな財産取得

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2025年10月 7日 (火)

R7市議選を振り返って(その2)

晴れのちくもり

 このたびの市議選では江田島市議会始まって以来、初めて20歳代の議員が誕生し、また、70歳代以上が前回4人から今回1名になったことで議会の平均年齢が前回に比べ2.56歳若返り、55.38歳になりました。

  今日の中国新聞に最年少で初当選した安西翔平さん(28)のコメントが掲載されていました。『教育や医療分野での格差をなくすため、IT技術の活用を進めたい』とのことでした。

  20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳代 平均年齢
H29 0 1 1 3 7 6 0 63.72
R 3 0 1 4 4 3 3 1 57.94
R 7 1 1 3 3 7 1 0 55.38

 また当選回数でいくと以下の通りとなります。合併前の町議経験者で、江田島市誕生からの議員(7期目)は1名となりました。

  1期目 2期目 3期目 4期目 5期目 6期目 7期目
H29 5 3 5 5
R 3 6 2 2 4 2
R 7 5 7 1 1 1 1

 平成16年(2004)11月1日に江能4町(安芸郡江田島町、佐伯郡能美町・沖美町・大柿町)が合併し、早いもので今年11月1日で21年が経ちます。議会を構成するメンバーも年齢・経験ともに幅広くなりました。

 上述の通り、年齢及び期数とも大幅な世代交代となり、11月1日から任期が始まる第7期議会がどのように運営されるのか注目していきたいと思います。江田島市政の発展に尽力されることに期待します。

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2025年10月 6日 (月)

R7市議選を振り返って(その1)

晴れ

Etajima-city-council-elections-2025  10月6日の中国新聞から。9月28日告示の江田島市議会議員一般選挙は昨日10月5日が投開票日。(➡開票結果)新たに16議員が選出されました。

 このたびは現職10、元職1、新人8の19人が立候補されました。地域別では江田島5、能美3、沖美4、大柿7。女性候補者は現職の2人でした。

 結果は現職10、元職1、新人5が当選し、地域別でみると江田島5、能美3、沖美2、大柿6。(平均年齢は55.4歳)

 トピックとしては、江田島市議会で初めて20歳代の議員が誕生しました。(東京から移住してきたIT企業社長)また、最下位当選者と次点の票差は9という僅差。

※( )内は女性

20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
1 1 3(1) 3(1) 7 1
6.3% 6.3% 18.8% 18.8% 43.8% 6.3%

R7-voter-turnout  残念ながら投票率は過去最低の61.81%と前回よりも5.11ポイント下がりました。3回連続で70%を割り込む結果に。有権者が議会に期待していないのか、それ以外の理由があるのか気になるところ。(➡投票区別投票結果

 任期は令和7年11月1日から令和11年10月31日までの4年間です。江田島市民のためにご活躍されることを期待しています。

 尚、10/2に令和8年度予算編成方針が市HPで公開されています。(➡こちら)選挙が終わったばかりで慌ただしいところだと思いますが、市がどういう考えで来年度予算を編成するのか確認することも大切な仕事です。

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2025年10月 5日 (日)

R7年市議選の結果

晴れ

 暑い一日でした。本日投開票の江田島市議選、16名の議員が決まりました。(➡開票結果

 現職10人は全員当選し、元職1人が返り咲き、新人は元職員2人・元教育長を含め5人です。トピックとしては、江田島市議会で初めて20歳代の議員が誕生。投票率は過去最低の61.81%

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2025年10月 4日 (土)

高市氏、初の女性総裁

 石破総裁の後任を決める自由民主党(以下、自民党)の総裁選がありました。このたびは5名の立候補者があり、1回目の投票結果は以下の通り。(敬称略)

  小林鷹之 茂木敏允 林 芳正 高市早苗 小泉進次郎
議員票  44  34   72  64  80
党員算定票  15  15  62 119  84
合 計  59  49 134 183 164

 1回目の投票で過半数に達した候補者がいなかったので、1位と2位の決選投票になり、高市早苗氏が第29代総裁に選出されました。自民党としては初の女性総裁が誕生。

  高市早苗 小泉進次郎
議員票 149 145
都道府県票  36  11
合 計 185 156

 決選投票での国会議員票は4票差であり僅差と言えますが、都道府県票(総数47)で25票の差がでました。各都道府県の1票は、決選投票候補者のうち、都道府県ごとの党員投票で得票数が多かった者が獲得。(➡総裁公選のしくみ2025版

 自民党としては衆議院・参議院とも単独過半数の議席はなく、また、与党(自民党・公明党)としても過半数ではありませんが、10月15日召集で調整中の臨時国会で第104代の内閣総理大臣に選出される見通し。就任すれば日本では初の女性総理となります。

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R7年市議選に思う(その5)

雨のちくもり

 9/28(日)から始まった江田島市議会議員一般選挙も最終日となりました。候補者の皆さんは立候補に至った思い、江田島市の将来に対する思い、これからの政治活動について等、この選挙戦で市民の皆さんに訴えてこられたと思います。

 少子高齢化、人口減少による影響は様々な分野に及んでいます。生活に直結することとしては、買い物・交通手段といったところではないでしょうか。

 交通においては、人口減少により採算が悪化して運営が厳しくなる公共交通機関をどう支えていくか。特に通勤・通学・通院・買い物などで利用される広島市や呉市との交通手段である船便は市民の生命線とも言えます。

2025年 5月15日 バンカーサプライ、秋月航路廃止
2025年 7 9中町/宇品航路、10月には運賃値上げ

 市民は、明日選出される新しい議会に「持続可能な江田島市の構築」を託すことになります。

H17r3-past-voter-turnout  これまでの市議選を振り返ると、投票率は毎回減少しており、前回の令和3年市議選では66.92%と2回続けて7割を割り込む結果となっています。

参考過去ブログ
2021年 927R3年市議選に思う(その1)
2021年 928R3年市議選に思う(その2)
2021年 929R3年市議選に思う(その3)
2021年 930R3年市議選に思う(その4)
2021年10 1R3年市議選に思う(その5)
2021年10 2R3年市議選 いよいよ明日、投開票
2021年104 R3市議選を振り返って(その1)
2021年10 5R3市議選を振り返って(その2)

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2025年10月 3日 (金)

R7年市議選に思う(その4)

 9/28(日)から始まった江田島市議会議員一般選挙も後半戦に入りました。市HPで候補者一覧(➡こちら)や選挙公報(➡こちら)が公開されています。

 ※選挙公報は本日(10/13)の新聞朝刊に折り込みされていました。

 江田島市政の運営には様々な計画がありますが、その根幹となる最上位計画が第3次総合計画(➡こちら)です。総合計画は10年を期間として策定され、第3次計画の期間は令和72025)年度~令和162034)年度。

 市政は総合計画に基づいて各分野の計画が策定され、各部局が事業を計画・立案し、予算付けされて執行されます。

 候補者は市政運営の根幹をなす総合計画や人口ビジョン・総合戦略(➡こちら)など一読されていると思います。議員に選出されたあかつには、出身地域・業界(支持団体)の要望・課題だけ取り組むのではなく、市の将来を見据えた政策実現のため日々邁進してほしい。

参考過去ブログ
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2025年10月 2日 (木)

R7年市議選に思う(その3)

晴れのちくもり

 9/28(日)から始まった江田島市議会議員一般選挙。市HPで候補者一覧(➡こちら)や選挙公報(➡こちら)が公開されています。

 有権者が知りたいことは、少子高齢化が進んで久しい江田島市の将来を候補者がどう考えているか、また、議員になったらどういった活動をしていくか。(現職の方は4年間の活動実績)

 市内小中学校の教育は設置者である江田島市が責任を持って運営(管理・運営は市教委)します。県立大柿高校は設置者が広島県であるものの、江田島市唯一の県立高校であり、高等教育機関として大切な地域資源であり、島の将来に不可欠な要素です。

 平成26年(2014)に県教委が示した小規模校に対する指針(全校生徒が2年連続80未満になった場合の対応)から統廃合の危機にあった県立大柿高校ですが、学校・生徒・PTAの努力と行政・地域の支援により、令和1年に再編対象校を脱しました。

2019年 5月10日 大柿高校、再編議論から脱出
 
R7-keieikeikaku  令和6(2024)年度に統廃合基準が緩和されましたが、現在の大柿高校は来年以降、更なる少子化により再編対象になりかねない懸念があります。(参考➡令和7年度学校経営計画

 地域活性化、定住移住対策などの観点から、いまこそ行政・議会は、もう一度、江田島市唯一の県立大柿高校の存続に向けて注力する必要があります。

  平成26年度~
(参考➡県教委資料
令和6年度~
(参考➡県教委資料
条件(基準) 2年連続して在籍 80 人未満の学校(収容定員120人の3分の2未満) 2年連続して「新入学生徒数が入学定員の2分の120人)未満又は全校生徒数が収容定員の2分の1(60人)未満」となった学校

条件をクリアできないとき

①近隣の県立高等学校のキャンパス校

②地元中学校と緊密な連携による一体的な学校運営(中・高の教員が相互に兼務,6年の一貫した教育課程,合同行事,合同部活動等)を行い,活力ある教育活動を展開する「中高学園構想(仮称)」

③統廃合(市町立学校としての存続を含む)

①近隣の県立高等学校のキャンパス校

②特定の中学校と緊密な連携による一体的な学校運営を行う「中高学園構想」への移行

③統廃合(市町立学校としての存続を含む)

 県立高校への支援には、地域の皆さんの理解も必要ですが、行政(江田島市)を動かすには大きな力が必要です。それが議会の役割だと思います。私の持論である、「議員が変われば、議会が変わる。議会が変われば、市政(まち)も変わる」。(参考➡市議会の権限

 議員一人ひとり、江田島市の活性化を思って活動していますが個人では限界もあります。市の活性化の原動力として大柿高校が必要であることを認識し、そのために江田島市としてどんな施策を展開すればよいか議会内で議論し、議会の意見として行政に提言する(予算化する)。

 議員一人の力では難しいことも議会がまとまれば行政を動かすことはできます。

2015年 7月 7日 大崎海星高校に学ぶ
2017年 6月 9日 教育の島をめざす大崎上島町に続こう 

 ■県立大柿高校に関連する記事一覧

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2025年10月 1日 (水)

R7年市議選に思う(その2)

晴れ

 江田島市となって現在の議会は第6期となり、このたび選出された16人の議員で構成する議会が第7期になります。

 第6期議会では、議会改革推進特別委員会が各種団体代表者への『議員定数と報酬』についてのアンケートを実施し、議員定数・報酬について議論されました。(➡新聞記事

 議会改革推進特別委員会では反対多数により「議員定数・報酬」は現状維持の方針を出しました。これに対し、一部議員から議員定数削減の条例案が提出されましたが否決され、このたびの市議選も定数16のままになっています。

2024年12月19日 令和6年 江田島市議会の定数・報酬問題
2025年 2月 3日 議会改革推進特委、議員定数は現状維持
2025年 2月19日 議員定数削減案(2減)は否決される

 人口減少は進んでおり、市内各種団体代表者(自治会連合会、女性会連合会、市商工会など)の多数が定数見直しを求めている状況下、新たな第7期議会も発足後、速やかに議会改革に関する特別委員会を設置し、議論を展開することが期待されます。

 単なる削減ではなく、議員が不断の研鑽を積むことで議会の行政チェック機能を向上させることも重要です。議会基本条例を踏まえ、市民との対話、公聴会・参考人制度を活用しながら議会で議論していかなければなりません。

(参考)第5期議会では市議選の1年前に結論を出しています。
2020年9月11日 議員削減の定数条例改正、全会一致で可決

(参考)江田島市の議員定数と人口・議員一人当たりの市民
 下表は江田島市が誕生してからの定数と人口及び議員一人当たりの市民の数をあらわしたものです。議員一人当たりの市民が最も多かったのは平成25年11月1日からスタートした第4期議会の1420人。

 仮に、議員一人当たり市民1400人で計算すると、令和7年9月現在では議員定数13.79であり、定数は14ということになります。(参考:安芸高田市➡議員定数の削減を通した「正義」の検証

議会 任期 定数 人口 議員一人当たりの市民
第1期 H16.11.1~H17.10.31 54 30,980 573.7
第2期 H17.11.1~H21.10.31 26 30,571 1,175.8
第3期 H21.11.1~H25.10.31 20 27,897 1,394.9
第4期 H25.11.1~H29.10.31 18 25,566 1,420.3
第5期 H29.11.1~R 3.10.31 18 23,464 1,303.6
第6期 R 3.11.1~R 7.10.31 16 21,261 1,328.8
第7期 R 7.11.1~R11.10.31 16 19,305 1,206.6

※人口は任期開始時の日本人市民。第7期議会は令和7年9月1日現在。
※第1期は4町合併による在任特例により、旧町会議員が1年間だけ市議会議員でした。

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