R5年度ふるさと納税寄附金の使い道
年(くもりのち雨
ふるさと納税は都市部に集中する税収の地方への分散などを目的として平成20年度(2008)にスタートした制度であり、今年度で16年になります。
左は江田島市の令和4年度(2022)までのふるさと納税寄附の状況です。(➡市HP)14年間で累計8,908件、1億9,163万701円の寄附を頂いています。
令和4年度は単年度で1,993件、5,063万6,000円を受けています。ただし、寄附額から返礼品や一括代行業務委託費(➡参考)などの経費を控除した収入がどれだけあるのかは公表されていません。
ふるさと納税制度が導入されて様々な問題も起こっています。制度設計では想定外の事象もあり、過度な返礼品で寄附を募る自治体も多数出ました。
本来、『その地域を支援する代わりに所得税・住民税等の一部免除』という制度です。返礼品はその地域の特産品であるべきで、寄附金が増えるほど、その地域の特産品が消費される、そのことによって生産に携わる全ての人に恩恵がある、という仕組みです。
しかしながら、寄附金を集めたいがために、その地域の産品ではない誰もが欲しがる商品を返礼品としてラインナップすることで寄附を募る自治体が増えてきました。(税金の取り合い合戦➡財務省・財務政策総合研究所資料)
平成29年(2017)4月に総務省がふるさと納税の寄附額の3割を超える返礼品の自粛を求めた通知を出した。(→H29.3.31、→H29.4.1)その後、総務省が示す限度額を超えた自治体が地方交付税交付金の交付額減額について係争しています。(➡2023.5.12東京新聞)
2018年 3月30日 10年経過のふるさと納税制度
ふるさと納税制度を利用した江田島市への寄附額と江田島市民の他市町村への寄附額や実質の収入について議会が確認し、議会報告会(市民懇談会)などで報告いただけたらと思います。(過去に議員が一般質問で取り上げたことがあります。➡参考)
江田島市では平成27年度(2015)からふるさと納税寄附金の使い道を市HPで公開しています。(➡こちら)
2015年 3月26日 ふるさと納税の使い道、公開へ
令和5年度(2023)の使い道(予定)は以下の通りです。(➡PDF)
事 業 内 容 | 充当額(予定) |
保育施設備品購入 | 500万円 |
特色ある保育事業、世代間交流事業 | 40万円 |
妊婦健康診査交通費等助成 | 100万円 |
新規就農者支援対策事業補助 | 100万円 |
オリーブ振興推進補助 | 60万円 |
新規漁業就業者支援事業補助 | 250万円 |
がんばりすと応援事業 | 600万円 |
観光振興施設整備事業(地元関係者ゆかりの地整備) | 100万円 |
観光案内看板修繕、設置工事 | 30万円 |
学校図書館リニューアル事業の備品購入 | 480万円 |
小学校図書購入 | 40万円 |
小学校教育振興備品購入 | 100万円 |
中学校図書購入 | 20万円 |
中学校教育振興備品購入 | 70万円 |
図書館図書購入 | 340万円 |
江田島伝統芸能保存会事業、民俗文化財継承事業補助 | 50万円 |
文化財散策マップ作成 | 15万円 |
合 計 | 2,895万円 |
※赤字で示した事業については、議会が決算認定時(令和6年9月定例会に上程)、使い途の検証(費用対効果)を綿密にする事業だと思います。
特に江田島伝統芸能保存会事業・民俗文化財継承事業補助は気になるところです。(➡参考 ) 。
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