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2023年4月 5日 (水)

R4年度第4回江田島市公共交通協議会について

くもりのち雨

 令和5(2023)320日(月)、能美市民センターで開催された令和4年度第4回江田島市公共交通協議会の会議要点録及び配布資料が市HPで公開されました。(こちら

 協議会では「市内海上交通の現状」に関する意見交換や、「令和5年度事業計画及び歳入歳出予算(案)」に関する協議がなされています。

 報告事項及び協議事項については以下のとおりであり、簡略的にまとめてみました。

ア 路線バスの収益率・運行系統・運行回数及び時刻について(➡資料1

 広島県のバス補助制度では、生活交通を維持するためには、行政と住民との対話が必要との考えがあり、地域公共交通協議会等で運行状況について議論されている系統について、引き続き支援するものとされています。

 補助対象期間(毎年101日から翌年930日)で、路線バスの収益率、運行系統、運行回数及び時刻について報告がなされると令和5年度もマイモビリティの補助単価(100円/走行キロ)が交付される。

 江田島バスでは、令和4年度(R3.10.1~R4.9.30)の輸送人員は、新型コロナ等での移動制限緩和により前年度比で約5万3千人(12.0%)増であったが、老朽化バス1台の更新や原油価格高騰により、前年度比で経常経費が1120万円増加し、経常損益は1億1千万円超の赤字であった。

 経常損益について、国・県・市の総額として約1億円の運行費補助を行う見込みです。

 尚、令和4年(202212月に航路との接続改善(25分以内接続数の向上)や路線バス網の効率化を図るためのダイヤ改正を実施。(➡参考

2022年 826江田島バス、12月1日から新ダイヤ 2022

イ 市内海上交通の現状について(➡資料2

 新型コロナウイルス感染症の影響により、令和3年度(2021)の市内海上交通の乗降客数は、コロナ影響前の令和元年度(2019)に比べて22.0%減の1548759人。

 大幅な利用者減と原油価格高騰により、航路事業者の経営状況は悪化しています。協議会では航路事業者である上村汽船(切串/宇品)、瀬戸内シーライン(三高/宇品、中町/宇品、小用/宇品、小用/呉)が経営環境の実態や将来予測などについて、発言できる範囲で説明がありました。(➡議事録参照3ページ

ウ 中町/宇品航路に係る指定管理者のモニタリング結果について(➡資料3

 モニタリング結果については、すでにブログで取り上げております(➡こちら) ので詳細は省きますが、平成27年(2015)10月1日から指定管理制度を導入し、瀬戸内シーラインが市所有の船舶を運航しています。

2015年 123市営航路の指定管理、候補者決定
2020年3月13日  R2年2月定例会(4日目)

 県の生活航路維持確保対策事業補助金制度(➡参考)の適用航路拡大について令和3年(2019)6月定例会で一般質問(➡議会だより抜粋)しましたが、このたび中町/宇品航路にも適用します。

2022年 4 3令和3年度第6回江田島市公共交通協議会

生活航路維持確保対策事業補助金制度の航路適用基準

①島の主要航路で住民生活の維持に不可欠

②橋を利用した陸路と比べ航路による移動時間が半分以下になる

 中町/宇品航路は指定管理3年目(H29.10H30.9)から5年連続で赤字が続いており、県と関係市で運航費に係る欠損額を補助金4709万5千円を交付する見込み(県が1/2、関係市である広島市と江田島市で1/2)。

 尚、新造船(瀬戸ブルー)ですが、受注会社において新型コロナウイルス陽性者の急増により、各工程で遅延が生じ、令和5年(2023)4月下旬まで工期が延長となる。

 契約金額に変更はなく、また、定期航路の運航は新造船以外の既存船による2隻体制で可能なため、市民生活への影響はありません。

2021年12月 2日 中町/宇品航路船舶建造委託業務に係る公募型プロポーザル事業者選定結果
2022年11月25日 新造船の船名、瀬戸ブルーに決定

エ 乗って X 食べてえたじまスタンプラリーの結果について

 内容については資料をご覧ください。(➡資料4

オ 令和5年度江田島市当初予算について(➡資料5

 海上及び陸上交通に関係する江田島市の予算概要が分かります。公共交通サービスの維持と教育の機会均等、子育て支援、定住促進を目的として通学費支援は継続します。(➡通学定期券購入補助金

令和5年度当初予算概要(予算額の(  )内は令和4年度現時点の予算額)

項目 内容 予算額
市公共交通協議会負担金 市公共交通協議会の運営に関する費用を負担 2123万円
(1771万9千円)
生活交通路線維持費補助金 市内バス路線の運行費に係る欠損額を補助 5820万円
(6300万7千円)
生活航路対策事業補助金 三高航路の運航費に係る欠損額を補助(県と運航市町が1/2ずつ補助) 4540万7千円
(3903万円)
広域生活交通路線確保維持費補助金 旧町をまたいで運行するバス路線のうち、所定の要件を満たす路線について、運行費に係る欠損額を補助(県と市町の協調補助) 910万円
(1176万1千円)
通学定期券購入補助金 市内から市外又は市外から市内に通学するために購入する通学定期券について、購入額の1/3を事業者に対して補助(購入者が1/3を割引いた額で購入できる) 2155万5千円
(2402万円)
妊婦健康診査交通費等助成金 市在住の妊婦が妊婦健診を受診する際に、航路やバスを無料で利用できるクーポン券を交付 134万4千円
(143万円)
交通船事業 ■旅客船3隻の維持管理や中町航路を維持するため4605千円を計上

中町航路の運航費に係る欠損額を補助するため、47095千円を計上(県が1/2を補助)

■令和5年度から令和6年度までの継続費として、2隻目の船舶更新費用(47600万円/2年度)を計上

2億8970万円
(2億8200万円)

【追記】新型コロナウイルス

 4月5日、広島県が発表した県内の新規感染者数は273人(前日比118減)でした。

 県内3大都市では広島市が109人(70減)、福山市は52人(15減)、呉市は17人(2増)。

 一方、江田島市は2人(3減)➡HP県公表資料)でした。
※4月4日(火)の結果です。県公表資料は広島・福山・呉を除く県管轄市町。

3月13日から、マスク着用は個人の判断が基本になりました。(参考➡厚労省HPNHK

 一人ひとりが、引き続き、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。

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