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2023年3月 1日 (水)

旧能美海上ロッジ跡地活用~サウンディング型市場調査結果

晴れ時々くもりのち雨

 昨秋から実施していた旧能美海上ロッジ跡地活用に関するサウンディング型市場調査結果が市HPで公開されました。(➡こちら

 調査に参加した事業者は3者で、対話の実施を令和4年10月24日~12月23日に、関係団体ヒアリングを令和5年1月9日から2月17日の期間で実施しています。

サウンディング型市場調査とは(参考➡神戸市HP

 行政と事業者との意見交換等を通じて、公共用地の利活用等の事業に対する様々なアイデアや意見を把握する調査のこと。

 事業検討の早い段階でのサウンディング型市場調査の実施により、市場性の把握やアイデアの収集、今後、事業者公募を行う際の公募条件の事前整理が可能となるなどのメリットがあります。

 さらに、事業検討の段階で、広く対外的に情報提供することにより、当該事業への事業者の関心を高めるメリットもあります。

 市が公開した調査結果(➡PDF)を抜粋すると以下の通りです。

(1)調査実施における背景・目的

 長年多くの市民や利用者に親しまれてきた旧能美海上ロッジは、建物の老朽化によりその役割を終えたため、その後の建物について、新たな活用を含め検討を重ねた結果、建物を解体撤去することが決定しました。

 建物解体撤去後の跡地については、周辺施設(海岸、宿泊施設、桟橋など)と連携して、江田島市の魅力づくりと交流人口の拡大につながる地域(エリア)となるよう利用方針を決定し、民間の力を活用した整備を行うため、サウンディング型市場調査により、様々な利活用策の提案を募集しました。

※1月下旬の段階で旧能美海上ロッジの建物は全て取り除かれている状況でした。(➡参考

(2)主な提案・意見(概要)

土地の活用 ●多くの人が江田島の海を通じて成長するための教育研修拠点を設ける。
●中心に公園スペース,その周辺にはカフェスペースを設置し,眺望を楽しむスペース。観光案内機能や海鮮系の物販施設,港やマリーナの管理窓口やシャワールーム,サイクリングの休憩場所を設ける。
●キッチンカーなどが有効。簡単なステージを設置してコンサートも。平日は広場として開放し,土日にイベントなどを実施して集客するといった利活用が現実的である。
●ストーリーが感じられるモニュメントを設置する。
●地元でしか採れない魚を食べられる場所を設ける。
●交流拠点として今の流行ではグランピング施設であるが,全国でやっているので的を絞った仕掛けが必要となる。
土地特性・周辺環境 ●全国のSUP関係者から長瀬のビーチは日本一だと評価されている。
●中町地区一体での整備が有効である。場所は非常によい。
●狭い土地を武器にできる施策を考えるべきである。
周辺施設との連携 ●長瀬海岸から見える位置に海上イルミネーション設置する。
●旧能美海上ロッジ付近の桟橋を活用し,江田島市を船で一周する。
方向性検討・決定手法 ●ステークホルダーを集め,時間をかけて検討会議を開いてもいい。また,大学教授などの有識者に意見を聴くことも必要ではないか。
●民設民営の道の駅は正直採算を取るのが難しい。市のサポートは絶対必要であり,駐車場やトイレなどの収益にならない部分は市で負担することが多い。
●事業者に要件を付けすぎると採算がとれず,自由にやらせすぎると市の思う方向性に行かない場合がある。
その他 ●全国的に体験型観光の流れ。お金を出して学ぶ。
●人を引き付ける眺望など,何かがあればメジャーな事業者の出店もあり得る。
●道の駅は国交省に登録をしなければいけない。規模的な要件はないが,NEXCOなどが定める休憩施設の要件を満たさなければならない。手狭な感じにも見えるが,駐車場の大きさは車の交通量によるものであるため,全国では車2台分の駐車スペースの道の駅もある。

 上記の(2)主な提案・意見(概要)を見るに、どんな事業者が参加して、各社がどんな具体案を持っているのか気になるところ。

 今回のサウンディング調査を受けて、市としては意見を参考にしながら旧能美海上ロッジ跡地の活用に向けた公募を実施するための条件を検討するということですが、事業者も興味を示す具体的な絵をどう描くか期待したい。

 尚、跡地利用についての個人的な意見は、江田島市がサウンディング型市場調査をすることを市がHPで公開したときにブログ掲載していますのでご興味のある方はご覧ください。(➡こちら

【追記】新型コロナウイルス

 3月1日、広島県が発表した県内の新規感染者数は367人(152減)でした。

 県内3大都市では広島市が144人(36減)、福山市は61人(28減)、呉市は21人(36減)。

 一方、江田島市は2人(2増➡HP県公表資料)でした。
※2月28日(月)の結果です。

 一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。

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