議員・議会の権限について
晴れ
江田島市の議会だよりは、昨年から様々な取り組みをして、市民の皆さんに分かりやすいものに進化しています。
2022年4月19日 『議会だより』のリニューアル 2022
2022年5月 2日 『議会だより』のリニューアル 2022(その2)
令和5年(2023)2月1日発行の議会だより第73号を読むなかで最後の裏表紙(➡PDF)で違和感を覚えました。LINE風のQ&Aを何度か見ていると『違和感』に気付きました。
気になるポイントは左の裏表紙の写真に追記した赤線や赤枠のところです。その部分を抜き取ると下の四角囲みであり、違和感を感じたのは太赤字の部分です。
のるる Q みんなのために働くのが市議会議員なんだね。じゃあ、議員にはどんな権限があるの? 委員 A 地方公共団体の予算を決定する権限、条例を制定する権限、首長を問責する権限などがあって、法律で決まっているんだよ。 |
法律(地方自治法 第96条~第100条の2)では『議会の権限』を規定していますが、『議員の権限』についての規定はありません。(➡地方自治法)
委員Aの回答にある権限は、『議員の権限』ではなく『議会の権限』であり、委員Aは誤った回答をしています。
議員個人は条例案や予算案に対する賛成・反対の意思表示はできますが、賛否の意思表示ができるから議員に権限があるとはいえません。
議員の意思表示(賛成・反対)の多数決による結果(可決・否決)は議会(議決機関)としての意思表示です。よって予算の決定権、条例の制定権、首長(市長村長など)を問責する権限は『議会の権限(議決権)』というのが正しい。
(参考)南あわじ市議会のHPが分かり易く説明しています。
議会の権限➡こちら
議員の権限➡こちら
議会広報特別委員会の単なるミスなのか、それとも本当にそうであると思って議会だよりに掲載しているのか気になるところ。編集会議には事務局担当職員も同席し、原稿チェックもしますが気付かなかったのだろうか。
尚、市議会の議決は大変重いものです。執行機関(市長=行政機関)が提案したこと(予算案、条例案など)を市民代表の議員で構成する市議会が議決したことは市の意思であり、市民への最終的な責任は議会が負うことになります。
つまり議員の議会における意思表示(賛成・反対)はとても責任のある行為ということになります。それゆえ、議案等に対する議員各位の賛否表を議会だより等で公開することも大切です。
【追記】新型コロナウイルス
2月27日、広島県が発表した県内の新規感染者数は144人(200減)でした。
県内3大都市では広島市が34人(93減)、福山市は40人(9減)、呉市は11人(9減)。
一方、江田島市は0人(1減➡HP)でした。
※2月26日(日)の結果です。
一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。
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