呉市と江田島市の物価高騰支援 2022
晴れのちくもり
お隣の呉市では、物価高騰を受けて水道基本料金を令和4年度第4期分と第5期分の2期分(4か月分)を免除する支援策を実施します。(➡呉市HP、NHK)
※基本料金が免除されるもので、基本料金の設定水量を超える場合は超過分を支払う。(下水道使用料や集落排水使用料の減免はない)
対象となるのは呉市内の一般家庭と事業者などおよそ10万5千件で、一般家庭の場合、1世帯あたり5000円程度の免除ということだそうです。(工業用水は対象外)財源としては、全額を国の臨時交付金を充てるもの。(➡令和4年8月補正予算説明)
呉市では物価高騰に対するその他の支援として、運送事業者や園芸農家、銭湯などを対象に燃料価格が値上がりした分を事業者の規模に応じて給付金を支給するほか、給食費の値上がりを抑えるため、給食を提供している事業者や保育所などへ食材費の支援を行う。
江田島市ではコロナ禍において原油価格・物価高騰に直面する市民に対する生活支援と地域経済活性化を目的とした施策として、地域で使用できるクーポン券(5千円)を市民全員に配布します。(➡市HP)
クーポン券(えたじま元気クーポン)の利用できる取扱店舗も8月19日現在で144件になっています。(➡市HP)
えたじま元気クーポンの内容(江田島市HPから抜粋)
【配布物】 【対象者】 【利用方法】 ※世帯員全員分の冊数を,世帯主が引換え手続きをします。 ②クーポン券引換え ※クーポン引換えに際しては,必ず本人確認を行います。本人確認資料が必要です。 ※引換え,利用,窓口の詳細についてはこちら→えたじま元気クーポン引換え・ご利用について ③クーポン券の利用 ※利用登録店でクーポン券を使用できます。 ※取扱店舗の詳細についてはこちら→取扱店舗リスト(R4.8.19時点) ※引換期間・ご利用期間は令和5年(2023)1月31日(火)まで |
左は広島県の進める広域連合水道企業団の構成団体(14)の水道料金比較です。一番安い竹原市と江田島市は1.7倍の差があります。県内では一番安い大竹市と江田島市では3.26倍の差(10㎥/月)があります。(➡大竹市資料)
広島県内で一番高い水道料金の江田島市です。個人的には、経験上、呉市のように水道基本料金の免除で一般家庭や地場産業を支援することも検討してほしかった。
2020年 5月19日 水道料金減免の動き~新型コロナウイルス対策
予算の使い途について承認するのは「議会」であり、本来は議員個人(若しくは会派)が市民ニーズを把握して議決行動することが地方自治の大原則。(➡二元代表制:市長・市民・議会の関係)
いかに市民と意見交換(市民ニーズの把握)をしているか、また、その意見を参考に自らの持論(政策)を考え、市の提案に対する議決の賛否を自らの責任において判断することが大切です。執行部の提言に安易に追従することは避けなければならない。
市民ニーズから乖離することこそ市民サイドからすると市税の無駄遣いになるだろう。議員一人に対する市が支払う総額は年間約560万円。任期4年で議員が受け取る支給額は2240万円になります。(正副議長は報酬が上乗せさるのでこれ以上の報酬額。)
このたびの国の臨時交付金といっても江田島市民が納める国税(所得税、法人税、相続税、贈与税、消費税、酒税、たばこ税、自動車重量税など)も原資のひとつです。
(参考)地方創生本部
➡新型コロナウイルス感染症対策と原油高騰及び物価高騰支援の流れ
➡新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の使い途の例(7/29現在)
「税の使い途」について、来年(令和5)9月定例会に上程される令和4年度決算認定の審査で税金を投入した効果を検証することが議員(議会)の役目です。市民からの質問に対して理路整然と説明することに期待しています。
9月や12月の定例会で本件について、一般質問で執行部(市長)に確認することも大切であり、文書質問で執行部の意図を確認することもできるのではないだろうか。(すでに質問しているのであれば市民に伝える努力も必要)
※令和4年度議会報告会は準備不足で中止となりましたが、来年度の議会報告会で質問される案件のひとつかもしれません。新型コロナの状況もありますが、今年度の中止理由をみる限り、来年度、開かれるか心配です。
2022年 8月 3日 令和4年度議会報告会の中止
【追記】新型コロナウイルス
8月23日、マスコミが報道する広島県内の新規感染者数は3671人(前日比1453減)でした。(34日連続の2000人越え、21日連続の3000人越え)
県内3大都市では広島市が1289人(1336減)、福山市は799人(166増)、呉市は191人(248減)。
一方、江田島市は16人(7減➡市HP、県公表資料 )でした。累計感染者数は1750人。8月は既に578人確認され月別最多人数となっています。
※8月22日(月)の結果です。県公表資料は広島・福山・呉を除く県管轄市町。
※政府分科会は7月11日に「感染拡大の第7波に入った」という認識を示しました。(参考➡NHK)増加の要因としては、オミクロン株の新系統「BA・5」への置き換わりや、ワクチン接種からの時間経過が挙げられています。
一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。
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