安芸高田市長、議員定数半減を提案予定
くもりのち雨
5/25の中国新聞から。安芸高田市の石丸伸二市長が6月定例会で議員定数半減(定数16➡8)の条例改正案を提案することを検討しているという記事です。
市長が2人目の副市長の同意案件を提出したところ、議会が財政を理由に3度否決したこと。また、今年3月の定例会で議員提案された副市長の定数を2人から1人に減らす条例改正案が可決されたこと。
このことから、『新型コロナウイルスの感染状況や豪雨災害への備えで抜本的な財政健全化が必要』であること、また、『市民の声を反映(議員に対する市民の評価)』という。
市長の定例記者会見(下段にYoutubeを張り付けています)では、『議会が副市長定数を2から1に削減したロジック(理論)をそのまま機械的に適用』して提案するとあります。
客観的にみて、市長から議会への意趣返しという様相を呈しています。市長と議会の対立は今後も続きそうです。(➡中国新聞)
安芸高田市政に関する過去ブログ 2020年 8月11日 30代の市長2人誕生 2020年10月24日 安芸高田市議会の出来事~市長のTwitter 2021年 1月20日 市民による市政チェック@安芸高田市 2021年 1月23日 市長と議会の対立@安芸高田市 2021年 6月 3日 副市長選任案を再び否決@安芸高田市 2021年 6月22日 副市長選任案、再議へ@安芸高田市 2021年 6月26日 教育委員の定数条例問題@安芸高田市 2021年 8月12日 安芸高田市政、一年を振り返る(その1) 2021年 8月13日 安芸高田市政、一年を振り返る(その2) 2021年 8月14日 安芸高田市政、一年を振り返る(その3) 2021年11月27日 安芸高田市長の挑戦~議会の見える化 |
新聞記事にある通り、市長(執行部)をチェックする議決機関としての議会の定数を市長が提案するのは少し行き過ぎな感もあります。個人的には、議員定数は議会で決めることが原則であると考えます。
一方で、市民から選ばれた首長(市長)が『市民の声』を受け止めて、条例改正案を提出することも、『一石を投じる』という意味では『地方自治の処方箋』なのかもしれません。(➡行政・市民・議会の関係)
広島県内では珍しい執行部と議会の対立ですが、地方自治のあるべき姿について考える良い機会ではないだろうか。
安芸高田市定例記者会見(令和4年5月)➡石丸市長Twitter
概要説明:0′00″~3′59″、質疑応答:19′30″~40′14″
※二元代表制について:27′07″~
【参考】江田島市議会基本条例 (議員定数) 第19条 議員定数の改正に当たっては,行財政改革の視点だけではなく,社会経済情勢,市政の現状と課題,将来の予測と展望を十分に考慮するとともに,議員活動の評価等に関して市民の意見を聴取するため,公聴会制度及び参考人制度を十分に活用するものとする。 2 議員定数の基準は,人口,面積,財政力及び市の事業課題並びに類似市の議員定数と比較検討し,決定するものとする。 3 議員定数の条例改正議案は,市民の直接請求による場合及び市長が提出する場合を除き,議員定数の基準等の明確な改正理由を付して,委員会又は議員から提出するものとする。 |
【追記】新型コロナウイルス
5月26日、マスコミが報道する広島県内の新規感染者数は2日連続1000人を超え1163人(前日比93増)。県内3大都市では広島市689人(113増)、福山市は127人(8減)、呉市は85人(9増)。
一方、江田島市は3人(1減→市HP、県公表資料 )でした。
※5月25日(水)の結果です。県公表資料は広島・福山・呉を除く県管轄市町。
一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。
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