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2022年5月 4日 (水)

地方創生推進交付金事業の実施状況について

晴れ

  令和3年度第1回ひと・まち・しごと創生有識者会議(➡市HPの資料5に地方創生推進交付金事業の実施状況があります。(➡こちら

  内容を見ると『がんね開発』と『えたじまものがたり博覧会(通称、えも博)』に国の補助金を使ったことが示されています。

Opinion-for-shiryou5 会議の要点録では、地方創生推進交付金事業(資料5)について、えも博については言及されていますが、岸根における開発可能性調査委託業務についての意見は見当たりません。岸根開発についての意見はなかったのだろうか。

地方創生推進交付金事業

■事業の名称  世界遺産に来訪するインバウンド観光客をメインターゲットとした「せとうち体験型観光 アイランド拠点」の構築
■事業の概要  未利用地の旧海水浴場(市有地)である「がんね」のロケーションの評価が高く,せとうち DMOからも,同地に自然体験型の宿泊施設があれば,間違いなくインバウンド観光客を誘引できると断言されている。しかしながら,開発には多額の初期投資が見込まれることから,自ら開発行為を 手掛ける事業者 はいないのが現状である。(➡新聞記事
 このため,本市の財政規模からは大きな投資である数億円程度の支援を行うことを覚悟の上で,インバウンド観光客へ強い訴求力がある,魅力的な自然体験型の宿泊施設を自ら運営する前提の開発プランを提示の上で,その具体化のための調査事業を行う事業者を公募し,せとうちDMOを中心とする事業者が当該調査を行った。令和元年7月末にその結果(➡市HP新聞記事)が報告され,富裕層をターゲットにしたホテル整備による開発案が示され,本市において,その実行の可否を検討している段階である 。
 また,宿泊施設だけではなく 本市における「島での過ごし方」 も用意できなければ,観光客が来訪する力強い流れが作り出せないため, 観光に関する新たな体験づくりや食づくりに関する取組を推進する。
 なお,この「島での過ごし方」の取組内容は,平成30年度に市民参加型 ワークショップ(約70名の市民・事業者が参加し,議論や具体的な取組内容を深めていく場を7回設定)を開催し市民自らが発案し,関与していく取組として取りまとめたものである。
 この事業とは別に,起業・商品開発等補助金制度(がんばりすと補助金)を運用し,事業者の 創出拡大を図るとともに,PRの専門人材(地方創生参与)を活用し,島のブランドイメージや体験 ・特産品などの「商品」を市外に売り込んでいく。

 参考までに、市が委託した岸根(がんね)における開発可能性調査事業受託業務の結果報告を受けた令和1年第10回全員協議会では、下段(四角囲み記事)のような議員からの質疑及び意見がありました。

 上記の市が取りまとめた地方創生推進交付金事業の内容と比較すると違和感を覚えます。

 令和1年11月26日に開催された第10回全員協議会では、議員の多数が否定的であったということです。それ以降、執行部から議会に対しては、『岸根開発』に関する説明はありません。

5)岸根における開発可能性調査事業委託業務に係る調査結果報告書の内容(→H31年第4回全協

191126ganneGanne1993_page0001   受託業者からの報告書については10月以降、18名の議員に個別説明がなされました。(報告書自体は170ページ)このたび全員協議会で市が取りまとめた資料(→PDF)により改めて説明がなされたあと質疑応答。写真(右)は1993年(平成5)当時の岸根。

 市としては、本プランの更なる精度の向上と市の財政負担(財源調達)を課題とし、市民・団体など各方面との意見調整や、市の財政などの状況を鑑みつつ、本プランに基づく施設や運営企業の誘致を実行すべきか検討していく

191127ganne-np_20191127125401 (追記)左は11月27日の中国新聞記事。
(補足説明)・・・事業が決定した場合

・岩国錦帯橋空港の活用も検討
・施設建設は地元業者を起用
・事業の継続性については協定書等に15年間と書き込んでもよい

【議員からの質疑及び意見】
※メモ書きを簡略。表現に正解性が欠けている場合はご容赦ください。

(議員)江田島市の行政支援6億円というが、身の回りのことをして欲しいとの市民の声。➡(執行部)財源調達について国の支援制度がないかも検討していく。
(議員)事業がうまくいかなかったときの責任の所在は。
(議員)運営会社は市外に所在するのか。➡(執行部)がんね開発㈱の本社は江田島市。
(議員)インバウンドを狙うのはわかるが。行政支援は6億円ではなく、3~5億でもよいのではないか。
(議員)公募で開発可能性調査事業委託業務の受託が決定したときの構想(➡新聞記事)と根底から変更しているが、なぜ、報告書を受け取ったのか。雇用40人体制は宿泊客よりも多い。一般質問で問う。
(議員)事業者も6億円を出資する予定であるが、市が事業推進を決定するタイムリミットはあるのか。➡(執行部)特にない。
(議員)事業者を参考人として議会に招致することはどうか。➡(執行部)対応できる。

【参考】

 2011年(平成23)からの岸根(がんね)について書いた過去ブログをまとめると下記のとおりです。

岸根に関する記事
2011年 2月11日 アウトドア基地の可能性@岸根
2017年 5月15日 地域おこし協力隊募集~ 観光仕掛人
2018年11月27日 H30年第11全員協議会と議運(H30.11.27)
2018年11月29日 岸根(がんね)に注目
2019年 2月 1日 岸根(がんね)に体験型宿泊施設を誘致へ
2019年 3月25日 H31年第4回全員協議会(新ホテル、岸根開発)
2019年10月 9日 岸根開発のゆくえ(R1.10.9)
2019年1126R1年第10回全員協議会
2019年125江田島市HP 江田島市岸根における開発可能性調査事業委託業務に係る調査結果報告書の内容について
2019年12月10日 角増議員の一般質問(動画)

【追記】新型コロナウイルス

 5月4日、マスコミが報道する広島県内の新規感染者数は773人(前日比33増)。県内3大都市では広島市435(98増)、福山市は134人(23減)、呉市は46人(13減)。

 一方、江田島市は3日連続の0人(±0→市HP県公表資料 )でした。
 ※5月3日(火・祝)の結果です。県公表資料は広島・福山・呉を除く県管轄市町。

 一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。

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