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2022年2月 9日 (水)

朝のラッシュアワー@小用港 2022

晴れ

 今日も冷たい朝を迎え、車のフロントガラスが凍っていました。しかし、お昼時は春を思わせる暖かな太陽の日差しです。

 江田島市には5つの港(三高、高田、中町、切串が2桟橋、小用、秋月)があり、広島、呉を結ぶ定期航路があります。(→港の位置

 ※秋月~呉は新型コロナの影響で休止中。
  2020年10月14日 秋月~呉航路、11月から長期運休へ

 下段に転記したFacebookは江田島・小用港における朝7時台の風景です。下左は広島から到着した高速船が呉行きとなり、下右は呉から到着した高速船が広島行きになります。

 これは船型が異なるため、利用人数の多い航路へ大きい船がシフトします。燃費を考慮した費用対効果を見ながら、民間ならではの『輸送効率』に重点を置いた『知恵』。(採算を考えると至極当たり前な思考)

 市営船として赤字を垂れ流していた時代に、期末手当等(→こちら)も含め、再三再四、議会で指摘したポイントのひとつ。

 呉から来たフェリーが折り返して呉へ向かいます。(FBの上段写真)江田島~呉を結ぶフェリー(20分)、この時間で小用港で下船するのは主に海上自衛隊関係(第1術科学校など)で働く皆さん。

 そして江田島からは呉への通勤・通学・通院客が乗船します。隣の桟橋では広島行き(約22分)、呉行き(10分)が出港しました。

 人口減少(→こちら)による利用者減、燃料油の高止まり、さらにコロナ禍による観光客の減により、航路事業者の経営環境はとても厳しい状況にあります。

 公設民営化した中町/宇品航路の採算が如実に物語っています。(→R2モニタリング結果

公設民営 1年目(H28.9) 2年目(H29.9) 3年目(H30.9) 4年目(R1.9) 5年目(R2.9)
経常損益 3,474万円 2,543万円 ▲1,750万円 ▲2,015万円 ▲5,677万円

 三高航路の赤字に対する県・江田島市・広島市の補助金推移も以下の通り。(→参考資料エクセル

県と2市 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度 R1年度 R2年度
補助金 2,847万円 1,377万円 2,600万円 2,062万円 4,254万円 5,551万円

 尚、江田島市では休止航路および県や広島市・江田島市からの補助を受けている航路を除き、国のコロナ対策交付金を活用して支援しています。(→参考

 参考までに、旧4町が合併した平成16年(2004)と15年後の平成30年(2018)の小用港(切串、小用、秋月)と中田港(中町、高田)の年間乗降客数は以下の通りです。

  小用港(切串、小用、秋月) 中田港(中町、高田)
平成16年(2004) 210万9,118人 91万4,260人
平成30年(2018) 143万8,967人 51万4,232人
減少数  67万  151人減 40万  28人減
減少率 31.7% 43.7%

2021年520港の乗降客数の推移 20042019

 『島民の生命線』である公共交通を守るために、行政・議会・事業者・市民が一致団結していくことが大切です。今年度、江田島市地域公共交通計画を策定する予定であり、海上交通だけでなく、陸上交通も含めて持続可能な交通体系を模索することが大切です。

2021年6月15日 R3年6月定例会(1日目)【一般質問】

江田島市地域公共交通計画(素案)の公表

 市HPに令和3年度第5回江田島市公共交通協議会について公開されました(→こちら

 新型コロナウイルス感染症の拡大による「まん延防止等重点措置」が発令されているため、書面審議で行われました。

 令和3年度中に策定する江田島市地域公共交通計画(期間:R4年度~R8年度の5年間)ですが、第4回協議会(R3.12.27開催→こちら)及びその後に提出のあった『たたき台』に対する委員(→こちら)からの意見を踏まえ最終素案(→こちら)を取りまとめています。

 委員からの意見及び事務局(企画振興課)の考え方を取りまとめている内容を見ると、なるほど、という意見もありますので是非ご覧ください。(→委員の意見に対する対応について)2月14日からパブリックコメントも実施しますので、この機会に地域公共交通について意見を提出することも大切です。

2022年1月22日 地域公共交通計画の策定について その2

 今後の予定ですが、以下の通りとなっています。

日 程 事   項
2月10日(木)  市議会全員協議会で、計画概要を報告
2月14日(月)~
3月11日(金)
 パブリックコメント
3月22日(火)  第6回市公共交通協議会において、計画の取りまとめ

【追記】新型コロナウイルス

 2月9日、マスコミが報道する広島県内の新規感染者数は1042人(前日比150増)であり、3日ぶりに1000人を超えました。県内3大都市では広島市598人(149増)、福山市146人(35増)、呉市69人(4増)。

 江田島市の本日発表された新規感染者は10人(9増、→市HP県公表資料)。1月27日以来13日ぶりの二桁となりました。

 依然として『江田島市内における第6波の収束』には予断が許されない状況であることが分かります。
 ※江田島市内の数字は2月8日(火)に陽性が確認された数です。

 一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。

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