朝のラッシュアワー@小用港 2022
晴れ
今日も冷たい朝を迎え、車のフロントガラスが凍っていました。しかし、お昼時は春を思わせる暖かな太陽の日差しです。
江田島市には5つの港(三高、高田、中町、切串が2桟橋、小用、秋月)があり、広島、呉を結ぶ定期航路があります。(→港の位置)
※秋月~呉は新型コロナの影響で休止中。
2020年10月14日 秋月~呉航路、11月から長期運休へ
下段に転記したFacebookは江田島・小用港における朝7時台の風景です。下左は広島から到着した高速船が呉行きとなり、下右は呉から到着した高速船が広島行きになります。
これは船型が異なるため、利用人数の多い航路へ大きい船がシフトします。燃費を考慮した費用対効果を見ながら、民間ならではの『輸送効率』に重点を置いた『知恵』。(採算を考えると至極当たり前な思考)
市営船として赤字を垂れ流していた時代に、期末手当等(→こちら)も含め、再三再四、議会で指摘したポイントのひとつ。
呉から来たフェリーが折り返して呉へ向かいます。(FBの上段写真)江田島~呉を結ぶフェリー(20分)、この時間で小用港で下船するのは主に海上自衛隊関係(第1術科学校など)で働く皆さん。
そして江田島からは呉への通勤・通学・通院客が乗船します。隣の桟橋では広島行き(約22分)、呉行き(10分)が出港しました。
人口減少(→こちら)による利用者減、燃料油の高止まり、さらにコロナ禍による観光客の減により、航路事業者の経営環境はとても厳しい状況にあります。
公設民営化した中町/宇品航路の採算が如実に物語っています。(→R2モニタリング結果)
公設民営 | 1年目(H28.9) | 2年目(H29.9) | 3年目(H30.9) | 4年目(R1.9) | 5年目(R2.9) |
経常損益 | 3,474万円 | 2,543万円 | ▲1,750万円 | ▲2,015万円 | ▲5,677万円 |
三高航路の赤字に対する県・江田島市・広島市の補助金推移も以下の通り。(→参考資料エクセル)
県と2市 | H27年度 | H28年度 | H29年度 | H30年度 | R1年度 | R2年度 |
補助金 | 2,847万円 | 1,377万円 | 2,600万円 | 2,062万円 | 4,254万円 | 5,551万円 |
尚、江田島市では休止航路および県や広島市・江田島市からの補助を受けている航路を除き、国のコロナ対策交付金を活用して支援しています。(→参考)
参考までに、旧4町が合併した平成16年(2004)と15年後の平成30年(2018)の小用港(切串、小用、秋月)と中田港(中町、高田)の年間乗降客数は以下の通りです。
小用港(切串、小用、秋月) | 中田港(中町、高田) | |
平成16年(2004) | 210万9,118人 | 91万4,260人 |
平成30年(2018) | 143万8,967人 | 51万4,232人 |
減少数 | 67万 151人減 | 40万 28人減 |
減少率 | 31.7% | 43.7% |
2021年5月20日 港の乗降客数の推移 2004~2019
『島民の生命線』である公共交通を守るために、行政・議会・事業者・市民が一致団結していくことが大切です。今年度、江田島市地域公共交通計画を策定する予定であり、海上交通だけでなく、陸上交通も含めて持続可能な交通体系を模索することが大切です。
2021年6月15日 R3年6月定例会(1日目)【一般質問】
江田島市地域公共交通計画(素案)の公表
市HPに令和3年度第5回江田島市公共交通協議会について公開されました(→こちら)
新型コロナウイルス感染症の拡大による「まん延防止等重点措置」が発令されているため、書面審議で行われました。
令和3年度中に策定する江田島市地域公共交通計画(期間:R4年度~R8年度の5年間)ですが、第4回協議会(R3.12.27開催→こちら)及びその後に提出のあった『たたき台』に対する委員(→こちら)からの意見を踏まえ最終素案(→こちら)を取りまとめています。
委員からの意見及び事務局(企画振興課)の考え方を取りまとめている内容を見ると、なるほど、という意見もありますので是非ご覧ください。(→委員の意見に対する対応について)2月14日からパブリックコメントも実施しますので、この機会に地域公共交通について意見を提出することも大切です。
2022年1月22日 地域公共交通計画の策定について その2
今後の予定ですが、以下の通りとなっています。
日 程 | 事 項 |
2月10日(木) | 市議会全員協議会で、計画概要を報告 |
2月14日(月)~ 3月11日(金) |
パブリックコメント |
3月22日(火) | 第6回市公共交通協議会において、計画の取りまとめ |
【追記】新型コロナウイルス
2月9日、マスコミが報道する広島県内の新規感染者数は1042人(前日比150増)であり、3日ぶりに1000人を超えました。県内3大都市では広島市598人(149増)、福山市146人(35増)、呉市69人(4増)。
江田島市の本日発表された新規感染者は10人(9増、→市HP、県公表資料)。1月27日以来13日ぶりの二桁となりました。
依然として『江田島市内における第6波の収束』には予断が許されない状況であることが分かります。
※江田島市内の数字は2月8日(火)に陽性が確認された数です。
一日も早い、コロナ収束を願うばかりですが、一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。
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