二つの議会@大竹市と安芸高田市 2022
晴れ
1月12日の中国新聞から。前回選挙(2019年8月)で無投票となった大竹市議会では、議会改革特別委員会が議員定数の議論を本格化させるという記事。
『無投票』➡『なり手不足』➡『議員定数削減』
この考え方は良くないと思います。もっと市政に関心を持っていただくことが大切。大竹市議会は、改選後、『なり手不足』をテーマに討議し、議会の情報発信力を強化する方法として、動画投稿サイトで常任委員会の中継を始めたという。素晴らしいことです。
幸いにも、江田島市においては昨年(2021年)10月3日執行の市議選で定数16に対し21人の立候補者がいました。(→中国新聞)
江田島市議会も市政に関心を持っていただこうと平成31年2月定例会から本会議の議会中継及び録画配信をしています。(→議会だより第57号)
2018年12月29日 平成30年の振り返り(その3)
本会議の一般質問は別として、重要な議案等は委員会や全員協議会等の質疑で実質決まっていることがあります。一般質問(答弁合わせて1人60分の持ち時間)や質疑回数(3回)を制限されている本会議(→参考)では、『議員の活動や考え方』を正確に知ることはできません。
このことは、江田島市議会の『今後の課題』ということになります。
【参考】
呉市議会録画中継(➡検索画面)
➡予算特別委員会
➡決算特別委員会
➡総務常任委員会(行政報告、議案の委員会付託)
※他の常任委員会、特別委員会も配信しています。
➡議会運営員会:議員定数・報酬について 9月2日 10月12日 11月8日
大竹市議会録画中継➡令和3年3月定例会
話は逸れましたが、大竹市議会が仮に定数削減という結論を出したとき、江田島市議会や市民はどう受け止めるか。
江田島市議会 | 大竹市議会 | 竹原市議会 | 安芸高田市議会 | |
議員定数 | 16 | 16 | 14 | 16 |
月額報酬 | 32万5千円 | 37万円 | 35万5千円 | 32万5千円 |
面積 | 100.70㎢ | 118.23㎢ | 118.23㎢ | 537.35㎢ |
人口 | 21,770人 | 26,335人 | 23,993人 | 27,529人 |
議員一人当たりの市民 | 1,360.6人 | 1,645.9人 | 1,713.7人 | 1,720.5人 |
議員一人当たりの面積 | 6.29㎢ | 7.39㎢ | 8.45㎢ | 33.58㎢ |
※人口:竹原市はR3年11月末、それ以外は令和4年1月1日現在。
議会基本条例に規定する議員定数の考え方もあり、大竹市議会の動きによってはどうなるか気になるところです。
江田島市議会基本条例 (議員定数) 第19条 議員定数の改正に当たっては,行財政改革の視点だけではなく,社会経済情勢,市政の現状と課題,将来の予測と展望を十分に考慮するとともに,議員活動の評価等に関して市民の意見を聴取するため,公聴会制度及び参考人制度を十分に活用するものとする。 2 議員定数の基準は,人口,面積,財政力及び市の事業課題並びに類似市の議員定数と比較検討し,決定するものとする。 3 議員定数の条例改正議案は,市民の直接請求による場合及び市長が提出する場合を除き,議員定数の基準等の明確な改正理由を付して,委員会又は議員から提出するものとする。 |
1月12日の中国新聞から。市長と議会が対立している安芸高田市の記事です。定数16の議会で過半数を超える9議員で構成する『最大会派』が誕生しました。
『議会制民主主義』において、『過半数の重み』は大きい。
市長賛成派が過半数を超えれば、市長は思う存分、自分の施策を推進できる。
一方、市長反対派が過半数であれば、予算を含む全ての議案において、否決されることもあり得ます。ただ、案件ごとに『是々非々』で議論できるという意味では、市民にとって良いことなのかもしれません。
来年度予算が審議される3月定例会が注目されます。
2021年12月10日 特集『安芸高田市議会の今』を読んで
【追記】新型コロナウイルス
1月15日、マスコミが報道する広島県内の新規感染者数は初めて1000人を超える1212人と過去最多を更新しました。
県内3大都市の広島市728人(過去最多)、福山市100人、呉市101人。江田島市は14人と過去最多を更新しました(→県HP資料)。
江田島市14人は広島市に置き換えると『762人レベル』、呉市では『137人レベル』となります。
江田島市では今年1月に入ってすでに63人の新規感染者が確認され、第5波の期間である昨年8月40人を超え、月間最多を更新しています。
一人ひとりが、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒や『3密回避』など、基本的な感染防止対策をすることが大切です。
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