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2021年12月11日 (土)

選挙後の議会をどう考える?

晴れ

 今年の市議選後は中国新聞が大々的に江田島市議選特集が掲載されました。この特集に対するSNS上での反応はさまざまでした。怒っている方もいれば、冷静に読んだ方、無関心な方もいらっしゃいました。また、市外の方からもいろいろなご意見をいただきました。

 このたびの特集では200人の有権者に取材し、有権者の考えや投票率の低下について様々な角度から論じられ、とても興味深いものでした。特集最終日の記事に印象的な文脈がありました。

 市議選に合わせた中国新聞のアンケートでは、投票者の7割は告示前から選挙に行くと決めていた。
 同様に棄権者の6割は、告示前の段階で1票を投じないと決断していた。
 浮かび上がるのは、選挙に「行く人」と「行かない人」の固定化だ。

 県内14市の直近の市議選投票率では、人口の多い市で広島市(36.53%)、福山市(38.34%)、呉市(48.08%)、東広島市(41.69%)三原市(50.39%)となっており、こちらに比べて江田島市の投票率は66.92%と高い。

 江田島市議選の投票率は、合併以降、毎回下がってはいるものの県内14市のなかでは庄原市(72.28%)、府中市(70.23%)に次いで3番目に高い投票率です。(→江田島市議選の投票率の推移

 このたびの市議選前、選挙を盛り上げるためのご相談を受けました。第5期議会(H29.11.1~R3.10.31)の議会だよりを集めるなどして、現職議員の一般質問の回数をSNSで公開したい、という声も複数の方から受けましたが、私はやめておいたほうがよいのでは、と伝えました。

 理由として、ある人は特定の新人を応援していることを知っていたこと。また、ある人には一般質問の回数が議員活動の全てではないことを説明させていただきました。委員会や予算・決算特別委員会、本会議での質疑内容、議案についての賛否、有権者の相談事をどう行政に反映しているか、また活動をどう市民に報告(報告会、会報やネットでの情報発信等)、さまざまな視点があることもお伝えしました。

 4年間議会ウオッチしているならまだしも、特に新人を応援している場合、現職批判と受け取られかねない等、誤解されることはやめて、現職・新人・元職を公平な立場で選挙を盛り上げるべきとアドバイスしました。

 結果的には、複数のSNSアカウントで公平な情報発信や『投票の呼びかけ(選挙に行こう)』をしているのを見てほっとしました。

(参考)市議選に関するFacebook
みらい江田島~選挙で元気100倍プロジェクト
投票所はあっちじゃけぇ江田島

 ただ言えることは、有権者として、選挙が済んだらおしまいではなく、これからも議会ウォッチすることが大切です。選挙直前から選挙までの期間だけではなく、議員の任期4年間の活動や議会の動きをつぶさにチェックすることが有権者の役割だからです。

 有権者は直接選挙で選ぶ市長・議会の動き、議会は市長(行政)の動きをチェックし、行政は市民益になる施策を効果的に展開する。『恵み多き宝の島、えたじま』をどうすれば持続可能な島であることが出来るか、市民・議会・行政が三位一体で同じベクトルで推進することが大切です。

中国デジタルを見る方法(→こちら)中国新聞IDが必要です。(→こちら)、ちゅうピーくらぶ(→こちら

【江田島の有権者200人の声】
投票の鍵は市議との距離感
島の1票…「行かなかった」理由
自分の1票「あと一歩」のきっかけな<ルポ編>  

【みんなの政治】第1部「漂う島の1票」
<1>投票率、たそがれ時 「議員、誰がなっても一緒」
<2>首相や市議…若者「知らん」 根付かない選挙の意義
<3>19歳、恩師と戦い泣いた 人柄知るからこそ応援
<4>「足悪く」近くて遠い投票所 「行きたくても行けない」
<5>「政治とカネ」に怒りの棄権 「議員を信じられない」
<6>減る議員、遠くなった存在 「誰が何をしとるのか」
<7>祖父は町議だったけど…棄権 濃い人間関係、功も罪も
<8>「素人だから」選挙戦に新風 投票行こう、有志も動く

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