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2021年10月15日 (金)

安芸太田町、加計高校生徒の寮を新設

晴れ

20211012kake_hs 10月12日の中国新聞から。安芸太田町が約4億円を投じ、来年(令和4)4月に県立加計高校の生徒用に寮を新設するという記事。

 すでに寮(定員36人)はあるが、将来的に町外の生徒を確保するため、定員60人規模に拡充するという。事業費約4億円の財源として、半分を国の地方創生交付金、半分を町が負担する予定。

 加計高校は1学年定員40人(全校120人)の小規模校で、広島県教育委員会は平成26年(2014)に小規模校に対する考え方を示しました。(→県教委HP)3年間、市町と連携しながら活性化を実施し、全校生徒数が毎年度、在籍80人(120人の2/3)以上の維持を目指すというもの。

 3年間の活性化策を講じたのち、平成29年度(2017)から全校生徒が80人を2年連続で下回ると統合の対象になる。

2014年3月 8日 小規模高校に対する県教委の方針

 安芸太田町によると町内の中学校卒業生の加計高校への進学率は50~70%。しかし、来年度以降、卒業生の数が毎年30人台が続く見込みで、加計高校の存続(全校生徒80人以上の維持)を考えると町外から入学者を確保することが必要と判断し、受入体制の拡充策としてこのたびの寮新設へ舵を切った。

 一方、江田島市はどうか。

 江田島市唯一の高校、県立大柿高校も1学年40人の小規模校であり、県教委が対象とする小規模校です。一時は全校生徒が平成29年度(2017)から2年連続で80人を下回り、県教委の基準では統廃合の対象となりました。

 しかし、学校関係者の努力、地域・行政が一体となって支援するなかで、生徒数が増加傾向にあるとして1年の猶予を頂き(→中国新聞記事)、その結果、令和2年度(2020)、基準日となる5月1日の在校生が再編・統廃合の基準(80人未満)を上回る92人となったので、大柿高校は再編・統合の対象校から外れることになりました

2018年816大柿高校、平成31年度生徒募集へ
2019年5月10日 大柿高校、再編議論から脱出

 令和3年(2021)には、新入生38人を迎え、10年ぶりに生徒は100人を超え、111人になりました。

2021年4 7令和3年度大柿高校入学式、10年ぶりに100人台

 大柿高校の市外(県内外)からの生徒ための寮として『大柿高校を育てる会』が中心となって大柿町深江に二反田寮や下宿の用意(→参考資料)も行っており、また、江田島市としては寮費(下宿代)の補助制度もあります。

2021-gakkou-youran   江田島市内の中学生も1学年当たりの生徒の減少が進んでいます。(大柿高校→令和3年度学校要覧)地元進学率の向上や江田島市内で通いにくい地域(江田島町切串地区)の生徒さんへのフォローも重要視しており、交通アクセスについても分かりやすい資料を作成して学校を宣伝しています。(→こちら

 10月13日の朝8時半ごろ、高校近くの交差点では生徒会が中心となって、朝の挨拶運動をしていたのを拝見しました。これからも学校、市・市教委、地域、議会が協力して『学校の魅力化づくり』を継続していくことが大切です。 

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