江田島市のスポーツ史に新たな発見
雨のちくもり
6月3日の中国新聞(→PDF)から。江田島市学びの館が所蔵する史料から、1890年(明治23)には旧海軍兵学校で野球やサッカーが行われていたという貴重な情報が分かりました。
資料は『四号生徒及第証書授与式次第書 海軍兵学校』というもので、4号生徒(1年生)が及第(合格)して進級することを祝う会のパンフレットだそうです。
資料には授与式後に開く小運動会の種目として、ベースボール(野球)、フートボール(サッカー)のルール解説や日本に伝来した新スポーツを紹介する趣旨が分かるそうです。
記事にある大学教授の話として、日露戦争の日本海海戦の参謀として指揮した秋山真之(あきやま・さねゆき)がこのパンフレットの野球について関わっているのではないかという。
秋山真之は愛媛県松山市出身で、明治19年(1886)に海軍兵学校に入学し、明治23年(1890)に卒業しています。
司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』(参考→NHK)では、秋山真之、その兄である秋山好古(あきやま・よしふる)そして、真之の友である俳人、正岡子規が主人公として描かれています。
正岡子規は明治17年(1884)、東京大学予備門時代にベースボールを知り、野球に熱中したといわれ、明治22年(1889)7月には、郷里の松山にバットとボールを持ち帰り、松山中学の生徒らにベースボールを教えたとされています。(→参考)
秋山真之は正岡子規と同じ年に大学予備門に入りますが、諸事情により海軍兵学校に入学しています。おそらく子規とともにベースボールを知り、そして親しんだ。その後、兵学校で広めたという説も考えられます。
明治の時代、寒村であった江田島に東京から兵学校が移転(参考→江田島って・・・どんなとこ?)したこと、このことにより当時最新のスポーツがこの地で行われたことを131年の時を経て知ることが出来ました。
(追記)
6月4日の広島県の新型コロナウイルス感染者は59人(うち広島市43人)が確認されました。(→NHK )昨日6月3日(57人)に続き6日連続で100人を下回りました。6月20日まで緊急事態宣言が延長となり、今後もリバウンド回避のため、一人ひとりができる予防対策をすることが大切です。
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