広島市、罰則付きの資源ごみ持ち去り禁止条例案
晴れ
3月17日の中国新聞から。広島市が資源ごみ持ち去りに罰金を科す禁止条例を令和3年10月1日の施行を目指すという記事です。(→広島市議会2月定例会提出案件12ページ目)
昨年10月の報道(→こちら)では、罰金を科すかどうかは検討中であるということでしたが、広島市は抑止効果が期待できるとして罰金を科す条例案をまとめました。
| 議 案 | 広島市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について |
| 概 要 | 市等以外の者による資源物の収集及び運搬を規制するもの 1 市及び市から収集又は運搬の委託を受けた者以外の者は、資源物を収集し、又は運搬してはならない。 2 持ち去り行為を行わないよう命じられた者が、これに違反して持ち去り行為を行った場合は、20万円以下の罰金に処する。 |
| 施行期日 | 令和3年10月1日 |
尚、広島市の資源ごみ売却収入はピーク時の平成19年度(2007)には3億7500万円であったものが、令和元年度(2019)には3200万円であったという。
罰金付きの条例が施行されると、広島県内では廿日市市、府中町、熊野町に続き4市町目になるという。
| 広島市の資源ごみ持ち去り禁止条例案のポイント ①紙類、金属類、布類、ガラス類の4種類の資源ごみ |
江田島市では2013(平成25)年12月定例会で江田島市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例案が可決され、2014(平成26)年4月から資源ごみの持ち去りが禁止になりました。
ただし、罰則は設けておらず、指導・勧告に従わない者に対し措置命令を出し、従わない場合は公表することにしています。
参考までに、下記は江田島市の直近3か年度決算による資源ごみ等の売却収入です。
| 種 別 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | |
| 破砕金属 | 破砕鉄 | 2,828,720円 | 3,315,050円 | 1,367,690円 |
| アルミ等非鉄金属 | 832,200円 | 1,086,950円 | 1,011,350円 | |
| 資源ごみ(缶) | アルミ缶 | 2,006,540円 | 2,128910円 | 1,927390円 |
| スチール缶 | 910,580円 | 981,730円 | 590,705円 | |
| ペットボトル | ベール | 1,613,301円 | 1,110,826円 | 1,355,873円 |
| 小型家電 | 特定対象品目 | 84,200円 | 94,600円 | 76,672円 |
| その他の対象品目 | 64,836円 | 111,197円 | 81,872円 | |
| 古紙(新聞・雑誌・ダンボール)及び布類 | 1,041,090円 | 998,690円 | 949,040円 | |
| 売却収入の合計 | 9,381,467円 | 9,827,953円 | 7,360,592円 | |
【参考 過去ブログ】
2013年8月 7日 資源ゴミも収入源
2013年9月 3日 H25年9月定例会~資源ごみの持ち去り行為について
2013年12月 6日 平成25年12月定例会(第2日)
2014年1月 8日 資源ごみ持ち去り禁止条例への問い合わせ
2020年10月15日 資源ごみの持ち去り禁止@広島市と江田島市
少し話題は変わりますが、2月定例会において【江田島市一般廃棄物基本計画における可燃ごみ有料化について】質問しました。
江田島市では基本計画で『ごみ有料化』に関して課題が整理されている。可燃ごみについては、『指定袋制度』を設けているが、他市町に比べ1枚当たりの料金が非常に低い。また、指定袋の範囲拡大や袋の大きさ、料金の見直しを図り、排出抑制に努めることの必要性が示されています。
料金の見直しについては、十分な検討時間が必要であり、長期的な計画を立てることが重要と示され、計画策定から7年が経過し、これまでの取組と今後について確認しました。
市長答弁の要旨は以下の通り。
・江田島市の一般廃棄物処理費用は年間約4億円。その約75%の3億円が可燃ごみの処理費。
・可燃ごみの回収は有料の指定ごみ袋によって行っており、ごみの減量化や受益者負担の原則により実費徴収している。
・指定ごみ袋の販売価格は4町合併後の平成17年3月、江田島市が業者から購入する費用等を販売収入で賄えるように設定した。
・令和3年3月時点まで消費税率が2回改正(5%→8%→10%)されたが販売価格は一度も変更されていない。
・平成25年度以降はごみ袋販売において江田島市は赤字である。
・広島県内市町の可燃ごみの有料化の状況は、23市町中14市町が手数料を指定ごみ袋の販売価格に上乗せして販売している。(ごみの有料化)
・令和3年度には「江田島市行財政経営計画」において使用料・手数料の適正化について取り組む。
・令和3年度には「第2次江田島市環境基本計画」の策定を予定しており、江田島市環境審議会で『ごみの有料化』についての方向性を議論してもらう。
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コメント
塵も積もれば。江田島市でもけっこうな売却額になるものですね。これが広島市ならもっと高額でしょうから,罰則付きの条例に踏み切るのもなるほどと思います。
投稿: 匿名 | 2021年3月21日 (日) 10:29