行政の生活航路及び利用者支援@三原市
晴れ
2月22日の中国新聞から。過疎化とコロナ禍による乗客減少により窮地に陥っている佐木島と三原市を結ぶ生活航路(→フェリー、高速艇)の利用者への支援に関する記事です。
三原市は大幅値上げされる高速船の運賃助成の検討を始めたが、事業者としては将来的に更なる値上げ若しくは撤退もあり得るとしています。
尚、航路事業者への赤字については県の生活航路対策として三原市も一部補助をしています。
江田島市と広島市・呉市を結ぶ航路もコロナ禍による乗客減で厳しい状況にあり、市が独自の支援として令和2年3月分から行っています。(第5回全員協議会→江田島市航路維持支援金 )
※秋月~呉航路は令和2年11月から長期運休。(→こちら)
一方、三高航路は広島県の生活航路対策事業(→参考過去ブログ)として県50%、残りを江田島市と広島市が乗客の割合に応じて赤字補填分を補助しています。(ただし、補助対象外経費あり)
かつて、市が直営していた中町・高田~宇品航路は、燃料高騰や乗客減により、西能美航路の再編でフェリー航路を廃止し、そして再々編で高速船を『公設民営化』という手法で乗り切ることになりました。
2011年2月21日 H22第5回公共交通協議会~市営フェリー廃止へ
2014年3月27日 西能美航路の再々編方針決定
平成27年10月から公設民営化された高速船も3年目以降、経常赤字が続いており、令和2年10月から減便と通勤定期の値上げ、回数券の値引き率を上げること(→参考資料)で対処する方向性を示しましたが、コロナ禍で追い打ちをかけられている状況です。
2015年1月23日 市営航路の指定管理、候補者決定
2017年1月11日 中町/宇品航路のモニタリング評価結果の公表(1年目)
佐木島と同様、江田島市も人口減少が進んでおり、生活航路維持のために、近い将来、大きな決断を迫られることが予測されます。
市所有の高速船も更新時期が来ています。(→参考資料)どのような船型にするか検討段階に入っていますが、一方で、民間航路をどう支援していくかも課題として残ります。
尚、江田島市では平成29(2017)年度から定住促進通学費支援事業として市内外居住の通学定期代(1/3)を補助する制度があります。当初は3年間の実証実験でしたが、来年度予算案にも計上され5年目に入ります。
2016年12月 9日 市外に通う高校生への通学費補助制度
2017年 2月25日 H29年度予算案(その2)~教育・文化
2017年 3月23日 平成29年4月「学割パス」スタート
| 固定リンク
「交通問題(船・バスなど)」カテゴリの記事
- 瀬戸内シーライン、市制20周年記念乗船券を販売(2024.09.25)
- 早瀬大橋の補修・耐震補強事業(2024.05.21)
- 高速船シースピカ、G7広島サミットで活躍(2023.05.25)
- いよいよ新造船『瀬戸ブルー』就航(2023.05.02)
- R4年度第4回江田島市公共交通協議会について(2023.04.05)
「新型コロナウィルス感染症関連」カテゴリの記事
- 新型コロナウイルス、「5類」へ移行(2023.05.08)
- 新型コロナウイルス感染症 2023GW(2023.05.06)
- 新型コロナ、5月連休明けに5類へ(2023.03.06)
- お寺からお朝事をネット配信@光源寺(2023.03.04)
- コロナ禍による水道基本料金減免(2023.02.06)
コメント