水道事業の統合、竹原市 参加へ
晴れ 1月19日の中国新聞から。広島県の県内市町の水道事業を統合する「県内1水道構想」ですが、竹原市が参加する方針を固め、議会総務文教委員会で説明したという記事。
竹原市は年500人の割合で人口減少が進んでおり、給水人口減による収益源や老朽化による水道管路の更新費用負担増が見込まれており、経営基盤強化に向けて統合参加するというもの。
令和元年度(2019)より財政健全化計画(→こちら)に取り組む竹原市はコスト削減が急務となっています。令和元年度から一般職員の給与月額を1.5~3.0%カットし、さらに、令和2年度からはカット率を3.0~5.0%に上げて2年間としています。(→中国新聞デジタル)
(参考)2019.10.10 竹原市の財政健全化計画への取組み
江田島市も人口減少は毎年500人となっており、また、広島県からの原水を江田島市に引き込む海底導水管は老朽化しているため、更新するとなると12億円の費用が掛かると言われています。
江田島市の水道事業が単独であれば、国交付金5億円、江田島市負担7億円。一方、水道広域化となった場合は、国交付金6億4000万円、江田島市負担5億6000万円と市の負担額が1億4000万円減ると試算されており、将来を見据えると「県内1水道構想」に参加することが理にかなっているということになります。
参考:海底導水管の耐用年数について→2018.3.2 H30予算委(産業建設分科会)その2)
ただし、不参加を表明している広島市(坂町、府中町を含む)、福山市、呉市、尾道市もあるため、実際のところ、統合後の企業団がどのように水道事業を運営していくのかが見えていないので、この点について市企業局から丁寧な説明を求めたい。
2020年 1月21日 県の水道事業統合のゆくえ2020 その1
2020年 1月23日 県の水道事業統合のゆくえ2020 その2
2020年 2月26日 日鉄日新製鋼 呉製鉄所閉鎖問題 その4~県水道
2020年 3月17日 水道広域連携について2020
2020年 6月25日 広島市、県水道広域化に不参加方針
2020年12月14日 県工業用水事業、赤字試算と水道広域連携
2020年12月25日 水道事業の統合、三次市 参加、尾道市 不参加
2020年12月26日 水道事業の統合、府中市 参加へ
2020年12月31日 水道広域連携について(R2.12.31)
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