県工業用水事業、赤字試算と水道広域連携
晴れ時々くもり
12月11日の中国新聞から。日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区(以下、日鉄呉、旧日新製鋼・呉製鉄所)が予定通り2023年(令和5)9月末に閉鎖された場合、太田川東部第1期工業用水道事業(県内5社に給水)は2022年度までは黒字見通しだが、日鉄呉が閉鎖され、料金を変更しなければ2023年度から赤字に転落するという。
県企業局によると、機械的な試算ということだが、料金変更がなければ、53億9700万円の資金は2027年に底をつき、資金ショートする見込み。
2020年2月26日 日鉄日新製鋼 呉製鉄所閉鎖問題 その4~県水道
現在、広島県では県が県内水道事業統合について時期を2022年度(令和4)とする方針で、本年度中に江田島市も賛同の可否を判断することになっています。
人口減少にともなう水道料金収入の減少と老朽化した施設更新費の増加を考えると水道広域連携の枠組みに入ることが江田島市民にとってはベストと考えています。
左は12月12日の中国新聞から。呉市上下水道局が県内1水道に不参加の方針を決めたというもの。現在黒字であり、当面黒字基調ということ、そして統合した場合の災害時対応に懸念があるという理由です。
すでに広島市(坂町、府中町を含む)と福山市が単独経営でも安定的に事業運営を確保できるなどの理由から企業団への参加をしないことを表明しています。
*府中町と坂町は広島市が水道供給しています。
今年11月1日現在の広島県の人口は273万9470人(参考→推計値)。不参加表明している自治体の人口は193万5056人であり、実に70.6%です。
広島県 | 広島市 | 府中町 | 坂町 | 呉市 | 福山市 |
2,739,470 | 1,198,356 | 51,026 | 12,655 | 213,198 | 459,821 |
2020年3月17日 水道広域連携について2020
11月30日の全員協議会で水道広域連携について説明(広島市、府中町、坂町、福山市の不参加は織り込み済み)を受けたばかりですが、このたびの県工業用水事業の将来的予測や”呉市の判断”にともない前提条件が変更にならないか気になります。
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