かんきつ栽培について
晴れ
中国新聞に掲載された広島県のかんきつ栽培についての記事です。いま広島県のかんきつ栽培の主役がミカンからレモンに移りつつあるというもの。
理由としては後継者不足と市場価格にあります。かつては江田島市もそうですが、段々畑にはミカンが栽培されていました。人口減少と高齢化によりミカン畑を引き継ぐ人がいなくなり、徐々に荒れてきています。
これまでもミカンの耕作放棄はありますが、最近特に顕著になっているような気がします。2、3年前のことですが、約1000本あるミカン山を若手に託したいという農家さんとマッチングを試みましたがうまくまとまりませんでした。”島の資源”が少しずつ失われていくことが悔やまれてならないとともにに寂しさを感じます。
一方、数年前から国産レモンが見直されたことをきっかけに、広島県は国内レモン生産で1位という強みを生かし、ブランド化に注力しました。
先日、呉市豊町の『みかんメッセージ館』を訪れました。豊町は広島県のかんきつ発祥の地(メッカ)ということがわかりました。かつては400隻あまりの農耕船(→写真)があり、本土にミカンを運んでいたそうです。
江戸時代まではカタチモモという果実栽培をしていたが、明治30年代に大分県青江から早生ミカンの穂木をいただき、大長ミカンというブランドにまで仕上げたこという。戦前にはミカンの缶詰を商品開発し、欧州にも輸出していました。(→参考)
豊町は『国産レモン発祥の地』ともいわれています。明治の中頃には苗木が入ってきたそうです。昭和11年ごろはミカン1ケース3円だったのにレモンは100円の高値を付け一気にレモン栽培が盛んになったそうです。しかし昭和39年から貿易における自由化の荒波により大暴落し一時衰退したという。
いま江田島市内でもレモン栽培に取り組む人が増えてきています。また、近年、企業がレモン人気を契機に大規模栽培に取り組む動きもあり、今後の動きを注視してみたい。(→2019.11.18)
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