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2020年11月20日 (金)

江田島市の漁業生産2020

くもり
Fish-catches_etajima-h16h30 昨日は牡蠣について書きましたが(→2020.11.19)、今回は江田島市の漁業生産についてです。左表は海面漁業生産統計調査(→こちら)のデータをもとに平成16(2004)年から平成30(2018)年の15年間の数字を纏めてみました。

 江田島市全体の牡蠣以外の漁獲高は15年間ずっと1位をキープしており、黄色はその年に広島県で1位であった魚種です。
 毎年1位になっているのがカタクチイワシ、チヌ(クロダイ)であり、ブリは平成20(2008)年から1位を維持しています。カタクチイワシは主にイリコになりますが、能美町鹿川がイワシ網漁の盛んな地域です。

 15年間を見ていくと様々なことが見えてきます。減少傾向にあるのがコノシロ、クロダイ、エビ類であり、サワラは15年前には1トンであったものが平成28(2016)年からは二桁になっています。実際に捕れにくくなったものもあれば、魚価が高い魚種にシフトしたということも考えられます。

 全体の漁獲量では広島県に占める割合は15年前には30%台だったものが徐々に比率を上げて近年は50%台になる年もあります。広島県を代表する漁業のマチであることが分かりますが、住んでいる市民からするとスーパー等で買い物に行っても他県産の魚類しか売られていないので実感がありません。(参考:大原漁協の取り組み

 明岳市長は2期目に向けた抱負で、『道の駅』整備について言及されています。(→こちら)水産業振興施設では『海辺の新鮮市場』がありますが老朽化問題や手狭な環境(駐車場含む)もあります。道の駅構想のなかで、江田島市で捕れた魚介類の『見える化』をすることで地元市民や市外観光客の誘致を念頭に検討することも大切です。

【参考】2020年 726道の駅構想について2020

 江田島市では平成22(2012)年に江田島市水産振興ビジョン活動計画(→PDF)を策定し、平成29(2017)年には平成29年度から8年間(令和6年度)の計画期間である第2期江田島市水産振興ビジョンをまとめ、「かせげる水産業の実現」に向けた水産振興策を目指します。(残念ながら市HPでは公開されていません)

2015年 5月 7日 漁業後継者の育成スタート
2015年10月 3日 江田島市の漁業生産
2016年 6月27日 第2次水産振興ビジョン策定に向けて
        第1回検討委員会資料
2017年 2月20日 第2期水産振興ビジョン(案)の意見募集
2017年 4月19日 県内初、漁協の警察活動支援
2017年 5月17日 「第2期江田島市水産振興ビジョン(案)」に対するパブコメ結果 
2017年 7月21日 えたじまのお魚、最高です

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