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2020年8月 4日 (火)

R2年8月文教厚生常任委員会

くもりのち晴れ

 午前中は文教厚生常任委員会に出席しました。このたびは『ごみ』に関する施設の現地視察をしたあと、議会棟(大会議室)に戻って協議しました。

 今回の視察場所は、かつて文教厚生常任委員であった平成20年2月以来でしたが(→2008.2.29)、あらためて『ごみ問題』について考えさせられる機会となりました。(→本日の資料

(1)江田島市環境センター(沖美町)

 この施設は一般家庭や事業所から排出された粗大ごみ(可燃・不燃)の処理施設であり、びん、缶、ペットボトル、蛍光灯、乾電池、小型家電、発泡スチロール等の再利用のため分別処理をしています。

20200804_can 20200804_pet_botl  缶はスチール缶、アルミ缶に選別して圧縮します。(左写真)『びん』は茶色、白、その他の色に分けてカレット(破砕した状態のガラス屑)にしたものがリサイクルされます。(参考→こちら

 ペットボトルもラベルを剥がしていないものは、剥がしたり、内容物が残っているものは取り出します。人の手で仕分けして最終的に圧縮しています。効率化を考えると捨てる側がしっかり選別してゴミ出しすることが大切です。

 また、海岸に漂着した大型発泡スチロールは減容機で細かく砕き、リサイクル業者に引き渡しています。平成30年に担当課から聞いたところ、県内の事業者まで輸送し、お金を払って引き取ってもらう。最終的に固形燃料RPFになるといいます。

200718styrofoam20200804_flexible-container-bag  参考までに、減容機は平成23年に導入したものです。(→2011.7.6新聞記事)牡蠣イカダ等で使用する大型発泡スチロールは約4分で容量を1/8にすることができます。

 細かく砕いてフレコンバックに詰め込むことで輸送コストを削減することが出来ます。左がそのままの状態でトラック積したもの、右が粉砕した発泡スチロールをフレコンバッグに詰め込んで保管している状況。

減容機で発泡スチロールを破砕する様子


202084environmental-center  環境センターには、粗大ごみ等処理施設と埋立施設があり、江田島市内の民間企業に3年間の期間で業務委託をしています。平成30年の豪雨災害の影響により、例年は2000トン弱の搬入量でしたが、平成30年度3541トン、令和元年度6511トンが運び込まれました。

202084_2nd_landfill  埋立施設ですが、現在の第2処分場(平成15年から運用)の残余容量をこれまでの平均埋立量(実績)で割ると約12.4年となっています。残余年数が5年になった段階で新たな埋立地(第3処分場)についての整備計画を検討する予定。

環境センター搬入実績及び不燃ごみ投入手数料(11円/kg)

  平成28年度 平成29年度 平成30年度
家庭系一般廃棄物 1,109t 1,132t 1,205t
事業系一般廃棄物(市の事業) 465t 308t 1,889t
事業系一般廃棄物(自己搬入) 323t 336t 445t
投入手数料(自己搬入) 356万円 403万円 490万円
搬入量の合計 1,899t 1,807t 3,541t

(2)江田島市リレーセンター(江田島町)
202084relay-center  江田島市内の一般家庭や事業所から排出される可燃系一般廃棄物を一旦集積し、まとめて最終処分場(焼却施設)に持ち込むまでの中間処理施設です。

 この施設も3年間の期間で江田島市内の民間企業に業務委託しています。近年は人口減少の影響で可燃ごみは減少傾向にあります。草刈り後の草なども可燃ごみとして取り扱っており、お盆前で草刈りが各地でなされており、今日も搬入する軽トラックを見かけました。

 家庭から出た可燃ごみは『ごみステーション』で集めたものをリレーセンターへ、また、事業者はリレーセンターに持ち込みます。(事業系は投入手数料11円/kgを支払う)センターでコンテナ詰めされ、アームロール車(4台、コンテナ6個を所有)で呉市の『クリーンセンターくれ』に持ち込み焼却します。

 コンテナの自重は2.8~2.9tで、圧縮された可燃ごみの重量を含めて9.6tまでということなので、可燃ごみは重量ベースで約7t(2t車の約4台分)を一度に運ぶことが出来ます。毎週月~金(祝日も含む)の5日間、午前2台、午後2台で運搬する。輸送時間は休山トンネルの4車線化により、往復で30分の時間短縮になったという。令和元年度の呉市への処理業務委託料は1億4798万円。

20200804_cardboard 20200804_cloth  また、資源ごみのうち古紙類(新聞、雑誌、段ボール)と布の資源化のため、集まった資源ごみの一時保管場所を併設しています。担当者に伺うと、衣類などの布ですが、リサイクルできるものと廃棄するもので選別する必要があるということでした。こちらもゴミを出す側がしっかり選別しなければなりません。因みに、布類ですが、新型コロナウィルスの影響で海外への輸出も伸び悩んでいるとのこと。

可燃ごみ搬入実績及び投入手数料(11円/kg)

  平成28年度 平成29年度 平成30年度
家庭系一般廃棄物 5,010t 4,963t 4,866t
事業系一般廃棄物(市の事業) 457t 394t 661t
事業系一般廃棄物(自己搬入) 1,627t 1,647t 1,581t
投入手数料(自己搬入) 1790万円 1812万円 1739万円
搬入量の合計 7,095t 7,005t 7,109t

(3)その他
 現地視察を終えて、一旦、議会棟に戻りました。本日の現地視察で気付いたことなど、各委員が意見をまとめて事務局に提出することになりました。

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