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2020年8月30日 (日)

議会改革推進特別委員会の報告書について

晴れのちくもり

 令和2年8月25日に開催された第8回全員協議会で、執行部が退席した後、議員のみでの協議があり、案件は議会改革推進特別委員会の報告書についてでした。

202087reform-promotion-special-committee  報告書は正式なものと受け止めていますが、委員長からの報告ではなく、事務局から報告書を取りまとめたとの簡単な説明であり、各議員はタブレットで報告書を確認。(タブレットを持参していない議員にはペーパーが配布された。)

 議員定数については市民アンケート調査により検討した結果、定数2減の16人が適当と判断し、9月定例会に条例改正案を提出してはどうかというものでした。

20208-iinkaimeibo 委員会報告書を見るかぎり、下記の5項目については議会運営委員会又は各常任委員会で引き続き協議をお願いしたいと締めくくっている。言葉通り受け止めると、今回の報告書で議会改革推進特別委員会を閉じる方向のように見て取れる。

ア 長期欠席議員の議員報酬及び期末手当の減額について
イ 江田島市議会議員政治倫理条例の一部改正について
ウ 委員会について
エ 市議会議員選挙における選挙公報について
オ 正副議長選挙の立候補制導入について

 内容的には議会運営委員会が適当であり、常任委員会が検討するものではないと考える。仮に議会運営委員会で引き継ぐことになったとして、来年10月末までの任期で協議していくには、定例会開催月を除いて月2回ペースでの審議日程を組む必要があるのではないか。

 以下については、第8回全員協議会の項目としてすでにブログに掲載しているものに一部加筆したものです。(→2020.8.25

(6)議会改革推進特別委員会の報告書と議員定数について
 すでに報道されている通り、委員会としては2減の定数16人が適当と判断しています。(→2020.8.2改革推進特委、議員定数16が適当
 今回は定数に関する議員アンケートや会派の意見聴取はなされていない。(参考→平成24年議員アンケート)また、議会基本条例第19条(議員定数)、第20条(議員報酬)にある公聴会制度参考人制度を活用することはありませんでした。

 このたびの委員会報告に基づいて9月定例会に定数条例の改正を提出する方向であることの事務局からの説明がありました。

Gikaikaikaku_report2020731_20200825190701  報告書の中身については疑問に思うところがあり、再度、検討してもらわなければならない。左写真の赤枠であるが、5項目(ア~オ)について議会運営委員会又は各常任委員会で引き続き協議をお願いしたいとのまとめになっている。

 これらの項目は、第2回議会改革推進特別委員会で、各会派から出された項目と議会運営委員会から引き継ぐ項目として確認されている。(参考→R1年5月議会運営委員会第2回議会改革推進特別委員会

 議会改革推進特別委員会から議会運営委員会等へ引き続きお願いしようとしている5項目のうち、エを除く4項目は、令和元年5月に議運から議会改革に関する事項として移譲された必須項目。

ア 長期欠席議員の議員報酬及び期末手当の減額について
イ 江田島市議会議員政治倫理条例の一部改正について
ウ 委員会について
 ・委員会付託について
 ・予算決算常任委員会の設置について
 ・常任委員会の数について
 ・予算案の修正について(修正案の提出など
エ 市議会議員選挙における選挙公報について
オ 正副議長選挙の立候補制導入について

【追記】
 政治倫理条例については、すでに事務局が作成している改正案(→こちら)はできあがっています。ただし、市から補助金を受ける団体役員との兼職については議論が必要です。(→2020.8.13自治会とまちづくり協議会~補助金H30年4月議会運営委員会H25.2.13第15回議会改革改革特委

 ※補助金団体の役員等に関する他自治体の政治倫理条例に関する調べ→こちら 

 長期欠席議員の議員報酬及び期末手当の減額については、第4期議会(任期:平成25年11月1日~平成29年10月31日)で減額幅についての議論も終えている。

Gikaikaikaku_report2_2020731 いまの議会の任期は令和3年10月末までであり、まだ1年以上もある。左の委員会開催状況と協議内容を見る限り、議員定数及び報酬についての方向性は取りまとめ、議会基本条例の検証、タブレットの活用、情報公開については議論されているが、上記5項目については十分な審議がなされていないのではないかと思われる。

 議会運営委員会から『議会改革に関する事項』であるから特別委員会の調査項目として移譲した必須項目もあり、検討せずして議運に返すというのはいかがなものか。

 設置されて1年5カ月で14回の委員会を開催しているが、まだ(議員としての)任期1年以上あるなかで、議会改革推進特別委員会は上記5項目(ア~オ)について、しっかり調査研究し、委員会としての結論を示すことが使命である。(参考→第3回委員会でスケジュールが確認されていた)

 参考までに、平成23年6月23日に設置された議会改革特別委員会は平成23年7月から平成25年8月までの期間で26回の委員会を開き、また、特別委員会として4会場で報告会・意見交換会を開いている。(→江田島能美沖美大柿

 平成25年10月末までの(議員)任期満了であったが、平成25年2月定例会で議員定数を20人から18人(→2013.2.19議員定数削減の改正案を2月定例会へ)とし、議会基本条例を取りまとめ、基本条例は任期ギリギリの平成25年9月定例会で可決した。(→議会基本条例制定までの経緯

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