福山市と海田町の議員定数問題
晴れのちくもり 左は昨日の中国新聞から。任期満了に伴い、今年3月29日告示、4月5日投開票の福山市議会議員選挙(一般選挙:議会の議員の全員を選ぶ選挙 )の立候補予定者への説明会に関するもの。
定数は前回より2減の38人であり、立候補検討中も含めた47陣営が出席したということで激戦が予想されます。前回選挙では定数40に対して44人が立候補しています。
今期で引退の意向を示す現職9人(うち70歳代は5人)はそれぞれ地域や所属政党・団体に後継者(新人)がいるという。
江田島市議会の改選は令和3年秋に予定されていますが、定数については現在、議会改革推進特別委員会で議論されています。(参考:定数に関する過去記事→2019.12.6、2020.2.4)
尚、改選時に70歳以上の現職が9人(うち75歳以上5人)であり、次回改選で世代交代が進む可能性があります。
左も昨日の中国新聞から。海田町議会(定数16、欠員1))の定数に関する記事で、議員アンケートでは『現状維持』が3分の2(15人中10人)であったという。令和元年12月末の人口は30,160人であり、また、人口も増加傾向にあるため『削減』という選択肢を選ぶ議員(2人)は少なく、逆に『増加』という声(3人)もある。
海田町が属する安芸郡3町のうち熊野町(令和2年1月末人口23,913人)が次回改選において定数2減の14とする条例改正をしています。(現職の任期は令和3年3月31日まで)
左は県HPで公開されている令和2年1月15日現在の市町長及び議会議員の任期満了日等一覧(参考→こちら)から抜粋したもの。広島県内の23市町のうち、次回改選から定数を削減するのが福山市(40→38)、安芸高田市(18→16)、熊野町(16→14)、大崎上島町(12→10)、世羅町(14→12)の2市3町となっています。
県内の市だけでなく、町においても人口減少等の理由により定数を削減してきており、江田島市議会が例外というわけにはいかない。これまでも大竹市、竹原市、安芸高田市との比較表を示しましたが、人口規模でいくと定数14(以下)というのが妥当との声も出るでしょうが、平成の合併(複数町の対等合併)を経験している自治体(安芸高田市など)ということから定数16との意見も出てこよう。
一方、『住民の声が届きにくくなる』という意見もあり、『現状維持』とするならば、人口減少による税収減、合併して15年を超えたので令和2年度から地方交付税の合併算定替えがなくなり、地方交付税の交付額も一本算定(→参考)となるため歳入が減ります。議会費の削減も念頭に報酬削減という議論もしなければならない。
このような現状から、議会改革推進特別委員会が今秋にどのような結論を出すのか注目したい。
■江田島市と県内市との比較
人口は2019年12月31日現在。安芸高田市は次回選挙から定数2減。
江田島市 | 大竹市 | 竹原市 | 安芸高田市 | |
定数 | 18 | 16 | 14 | 18(16) |
議長 | 41万円/月 | 47万3千円/月 | 44万円/月 | 41万円/月 |
副議長 | 35万5千円/月 | 42万2千円/月 | 39万5千円/月 | 35万5千円/月 |
議員 | 32万5千円/月 | 35万5千円/月 | 35万5千円/月 | 32万5千円/月 |
人口 | 22,932 | 26,778 | 25,143 | 28,453 |
面積(k㎡) | 100.71 | 78.66 | 118.23 | 537.75 |
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