漂着カキパイプ、無条件買取へ
晴れ
12月10日の中国新聞から。カキ養殖用のプラスチックパイプが山口県の瀬戸内海沿岸に大量漂着する問題で、広島県内のカキ養殖業者が加入する漁協でつくる『広島かき生産対策協議会』が平成12(2000)年度から実施している買取制度の条件を今年10月から変更したという記事。ボランティアの負担軽減のための改善要望にそって改正したもの。
(参考)プラスチックパイプ買取制度
再生可能 | 規格外 | 条 件 | |
従来 | 800円/5kg | 200円/5kg | パイプに付着したフジツボなどを落とす |
改正 | 500円/5kg | 洗浄や選別なしの無条件 |
★改正後はカキ養殖業者が買い取ったパイプを洗浄・選別してリサイクルする。
尚、カキ養殖用プラスチックパイプが山口県の瀬戸内海沿岸に大量漂着している問題では、養殖業者が山口県周防大島で海岸の漂着ごみ一斉清掃をしたり(→2018.9.20、参考動画)、広島県が流出防止策のため調査を実施し、まもなく結論が出る予定になっています。(→第3回広島県海ごみ対策検討委員会)
また、養殖業者もプラスチックパイプを流出しないよう心がけたり、江田島市内の事業者(かなわ水産)がプラスチックパイプを使用しない養殖の実証実験(→2018.10.9)を行っています。
江田島市の取組としては、平成23年(2011)に漂着発泡スチロール対策として減容機を購入しました。(→2011.7.6)沖美環境センターで回収された発泡スチロールを粉砕して粉々にし、さらに圧縮(5分の1から10分の1)してリサイクル業者に引き渡すという作業を行って、ほぼ毎月のように稼働している状況です。
(参考)発砲スチロール減容化物処理委託の搬出実績
H24年度 | H25年度 | H26年度 | H27年度 | H28年度 | H29年度 | H30年度 |
3,410kg | 3,900kg | 3,700kg | 3,590kg | 8,410kg | 5,520kg | 2,930kg |
平成28年度(2016)からは海岸漂着物等地域対策推進事業(県の地域環境保全対策費補助金、補助率10分の8)を活用し、重点海域(江田島湾(大須から美能の岬を結んだ線から内側、江田島湾を含む内側)、長浜海岸、入鹿海岸)の海岸清掃を江田島市シルバー人材センターに委託しています。(参考:創新35号、H30.12一般質問)
(参考)海岸漂着物等清掃業務
市が指定する各重点区域内及び特定海岸の不法投棄ごみ、発砲スチロール、ビニールパイプといった海岸漂着物などの清掃、回収作業。
平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | |
業務委託料(投入手数料含む) | 3,210,143円 | 4,056,893円 | 4,530,000円 |
回収処理量 | 50,690kg | 50,960kg | 63,890kg |
ボランティア団体として、永田川カエル倶楽部が県の『せとうち海援隊』に登録して清掃活動をしており、また、江田島市内の漁協組合も海岸掃除をしています。
(参考)生分解性プラスチックを用いたカキ養殖用パイプの取り組み
(参考)周南市長(元山口県議)のブログ
カキパイプの一般質問のその後の動き①
カキパイプの一般質問のその後の動き②
カキパイプの一般質問のその後の動き③
カキパイプの一般質問のその後の動き④
回収したカキパイプ①倉庫にいっぱいになって困っています
漂着したカキ養殖用のパイプの分別作業
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