能美中の地域活性化発表2019
晴れ
昨日の中国新聞から。能美中学校の3年生が江田島市の活性化について、4班に分かれて地域の課題などを解決するアイデアを保護者や下級生の前で発表したという記事。
この中には農作物被害等で深刻な問題となっている鳥獣被害、特にイノシシについてのことが掲載されています。30年前までは現在の江田島市内でイノシシはいなかったように思います。
その後、平成16年(2004)11月に江田島市となってから捕獲頭数も増加し、かつ、農作物被害が広がっていきました。平成20年(2008)度に策定された江田島市鳥獣被害防止計画では、平成12年(2002)度からイノシシによる農作物被害が発生しているとあります。
初めに大柿町から出没し、能美町、沖美町と拡大し、最近は江田島町北部まで進出しています。(→2012.12.11)
一時は1000頭を超える捕獲数でしたが、ここ3カ年度では左写真のとおり、800~900頭を推移しています。平成29(2017)年度策定の鳥獣防止計画では年1000頭が目標となっています。
市としても被害防止のため電気柵等の設置補助金や捕獲報奨金制度(→各種制度)がありますが、捕獲したあとの処理として地中に埋めなければならず、高齢化が進む江田島市としてはこちらも大きな課題となっています。昨年、産業建設常任委員会が大崎上島町の処理施設(→こちら)を視察しており、委員会として提言を取りまとめています。
一方、捕獲したイノシシを食肉に加工して『ジビエ』食材として販売する市民も出てきました。(→2018.8.31)農作物被害の犯人であるイノシシですが、捕獲・加工・販売として6次産業化につながれば『地域資源』になります。
このたびの能美中学校のイノシシ班はまさにその発想であり、島にはおいしいパン屋さんもあり、また、新鮮なミンチを活用したイノシシバーガーを商品開発すれば江田島名物になるのではないでしょうか。
(参考)
離島におけるイノシシ対策(→2018.4.30)
大柿高校、地域学~江田島特産チヌの活用(→2019.1.11)
チヌ(クロダイ)に関する中国新聞特集(→2017.6.1)
今年5月にフウドで開催されたイベント。江田島産イノシシの食肉加工・販売を手掛ける吉岡孝浩さん(大柿町深江➡新聞過去記事)が『いのち』をいただくことの大切さを親子連れ参加者の前でお話。また、実際の『くくり罠』(→ 動画)で仕組みを教えてくれました。吉岡さん曰く、江田島市の自然が豊かで、山々にはイノシシにとって豊富な餌があり、他地域に比べて美味しい。江田島産イノシシ肉の『成分検査』をしてはと提案しています。
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