三次市議会、議長が定数の現状維持に言及
晴れ
10月2日の中国新聞から。来年春に改選を迎える三次市議会。議会改革推進特委が昨年11月に定数について①現状維持と②2減の2案に取りまとめた報告書を議長に提出。このたび議長がこの報告書について「現状の24が適当だ」との考えを示したという記事。
根拠としては、①今年4月の市議補選で定数3に対して立候補者5であったこと(無投票ではなかった)、②市域が広く市民の声を市政に届ける、という2点にあります。
三次市において定数問題について、有権者の声はどうであったのか、また、類似団体との比較や財政なども含めた検討がなされたのかまでは調べていませんが、最終的に議会としてどう方針を決定するのか注目です。
一方、江田島市議会では4月から定数・報酬を含め議会の在り方について議会改革推進特委が調査・研究を進めています。9月17日には18歳以上の市民2000人(無作為抽出)に定数・報酬や議会についてのアンケートを発送し(10月15日までに投函)、11月末には調査結果が出る予定です。議員定数については改選1年前の来年秋までには委員会としての結論を導くことになっています。
江田島市議会基本条例では議員定数及び議員報酬についての規定(下段、(注1))があり、定数については第2項で、「人口,面積,財政力及び市の事業課題並びに類似市の議員定数と比較検討し,決定するものとする。」とある。広島県内の類似人口市との比較では、人口が江田島市よりも多い大竹市(定数16)、竹原市(定数14)、安芸高田市(定数18→16)であり、安芸高田市の面積は江田島市の5.3倍である。人口、面積で県内市と比較すると、江田島市の定数(18)は多いと言わざるを得ない状況です。(安芸高田市議会、定数2減を決定→2019.7.2)有権者の大半が納得する根拠も含めて検討する必要があります。
(注1) 江田島市議会基本条例
(議員定数)
第19条 議員定数の改正に当たっては,行財政改革の視点だけではなく,社会経済情勢,市政の現状と課題,将来の予測と展望を十分に考慮するとともに,議員活動の評価等に関して市民の意見を聴取するため,公聴会制度及び参考人制度を十分に活用するものとする。
2 議員定数の基準は,人口,面積,財政力及び市の事業課題並びに類似市の議員定数と比較検討し,決定するものとする。
3 議員定数の条例改正議案は,市民の直接請求による場合及び市長が提出する場合を除き,議員定数の基準等の明確な改正理由を付して,委員会又は議員から提出するものとする。
(議員報酬)
第20条 議員報酬の改正に当たって,議員が提案する場合は,行財政改革の視点だけではなく,社会経済情勢,市政の現状と課題,将来の予測と展望を十分に考慮するとともに,議員活動の評価等に関して市民の意見を聴取するため,公聴会制度及び参考人制度を十分に活用するものとする。
2 議員報酬の条例改正議案は,市民の直接請求による場合及び市長が提出する場合を除き,明確な改正理由の説明を付して,委員会又は議員から提出するものとする。
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