R1多文化共生社会の取り組み@福山市
晴れ
今日の中国新聞から。福山市の沼隈図書館でベトナム語と日本語で同じ絵本を読み聞かせる『ベトナム語で語るおはなし会』についての記事。
増加する外国人市民にとって図書館が気軽に利用でき、日本人と交流する場となることを願っての企画という。沼隈図書館では10月に韓国語、11月にタガログ語(フィリピン)で同様の読み聞かせを開催する予定。
尚、福山市に住む外国人市民のうち、国籍別ではベトナムが32.4%(3,194人 福山市人口459,185人)と最も多い。因みに2位 中国(2,503人 25.41%)、3位 フィリピン(1,583人 16.07%)、4位 韓国(741人 7.52%)、5位 ブラジル(388人 3.94%)と上位5か国で85.35%を占めます。
一方、江田島市も牡蠣養殖、農業、解体業、造船業等に携わる技能実習生等の増加によりベトナム、中国、フィリピン、インドネシア等のアジア出身の外国人市民が増えました。2005年(H17)から2019年(R1)の14年間で2.2倍になりました。(参考→2018.5.22)
(福山市のように国籍別の表があるといいのですが...。参考→2019年度)
昨年12月に江田島市国際交流協会が設立され、また、文化庁の地域日本語教育スタートアッププログラム事業(H28~H30年度)に採択され、平成29年度からスタートした『えたじま日本語クラブ』も今年で3年目を迎えています。
ボランティアで日本語クラブに参加していますが、江田島市内の認定こども園(保育園)、小学校、中学校に通う外国人市民の園児、児童・生徒も増加しており、江田島市の図書館も福山市の『読み聞かせ会』等を参考にしてもいいかもしれません。また、日本人市民(子ども、大人)も参加することで国際交流や多文化共生社会の実現にも寄与するのではないだろうか。
(参考)福山市の外国人市民
福山市は外国人市民の増加が著しい自治体の一つです。1985年(S60)12月末に1,640人であった外国人市民は2008年(H20)12月末には6,568人、2019年(R1)8月末には9,852人(人口比2.14%)と増加し、34年間で6倍となりました。
国籍別でみると、1985年では韓国・朝鮮籍の割合が89.32%(1,465人)でしたが、1990年(H2)の入管法の改正により就労制限なしで日系3世までの人と家族の入国が認められるようになると南米からの日系人の割合が高まりました。
また、留学生や国際結婚による増加もあります。その後、外国人研修・技能実習制度の普及により、中国をはじめ、フィリピン、ベトナム、インドネシア等のアジアの国々からの研修生や技能実習生が大幅に増加しています。今年4月の入管法改正(→2018.12.9)によりさらに増加することが見込まれます。(参考→広島県福山市における外国人労働者の実態)
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