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2018年7月27日 (金)

災害時における情報発信~やさしい日本語編

晴れ

 7月6日からの豪雨による西日本豪雨災害。復旧までには相当の時間を要しますが、記憶が新しいうちに災害対応について一つ一つ検証していくことが次に繋がります。今回は災害時における情報発信の『やさしい日本語』について。

 人口の3%を超える外国人市民への情報発信ですが、7月6日の避難所案内についてはどうだったか。市内小中学校で英語を教えるアメリカ人(江田島市民)からは避難所がどこなのか妻(えたじま日本語クラブ・コーディネーター)に連絡があり、無事、たどり着きました。

 大柿町に在住で、旧・大柿公民館(大柿市民センター)を幸いにも知っていたのでスムーズに場所も理解していただけました。

 このアメリカ人が何故、『避難所』を知っていたのか。実は、5月20日の日本語クラブで危機管理課が第1回「サイレンが鳴ったら・・」と題した出前講座をしていただき、『避難所』という言葉を知ったからでした。(→H30.5.20)他の外国人市民は避難所の情報を入手できたのか不明ですが、検証する必要があります。

 一方、断水による給水サービスです。ベトナム人から『水』のことについて相談がありました。防災行政無線で流れる『給水所』は外国人市民にとって理解できません。『水をくばります』という『やさしい日本語』が必要です。

 また、あるベトナム人は家に水が無いとの連絡があり、同じ町内の『日本語クラブ』スタッフが水を持っていきました。技能実習生が大半を占める江田島市なので企業や監理組合も十分に対応してくれていたと思いますが、全てに情報が行き渡っていなかったことが見て取れます。

 この状況のなか、江田島市はHPおよびFacebookで7月9日の夕方には、『やさしい日本語』による『水』についての情報発信をしました。

 この情報により、外国人市民の間で情報共有ができたのではないだろうか。そして『おふろ』と『いどみず』についても追加で発信し、このような動きは他市町よりも早かったと思います。

 今年度、国際交流協会えたじまが立ち上がる予定です。生活者としての外国人市民への支援として、このたびの災害時における経験が活かされればと思います。

参考:えたじま日本語クラブ→災害時の外国人~現実と課題

7月9日16:04発の江田島市Facebook
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