大柿高校の存続を考える
くもり一時雨
中国新聞4月7日の記事から。広島県の平川・新教育長に対するインタビュー記事です。
現場主義に徹し、3か月かけて県内の全23市町を回り、できればアポなしで学校訪問したいとのこと。また、市町教委の職員とも話をして、地域の教育の特徴や課題を聞かれるということです。
江田島市では少子化により小中学校の統廃合を進めており、また、保育園・認定保育園も将来的に5園になる状況(保育園:三高、切串認定こども園:えたじま、のうみ、おおがき。のうみ新築後に中町保育園が統合)であり、現在1学年150人前後も今後は減少傾向にあります。
先日、大柿高校の入学式について書きました。(→H30.4.9)左が翌日の新聞記事です。県教育委員会の方針は、平成26年2月26日に策定した『今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画』にあります。(→概要版)
1学年1学級規模の学校については、高校及び地元の行政・教育委員会等(地域団体代表者等を含む)で構成する学校活性化地域協議会で活性化策を検討し、平成26年度から28年度までの3年間、活性化策を実施し、在籍80人以上の維持を目指すことが行なわれました。
平成29年度から定員120人(1学年40人)のうち、2年連続して在籍80人未満の学校については、学校活性化地域協議会の意見を聞いた上で、地理的条件を考慮し、次の①から③までのいずれかを決定。
①近隣の県立高等学校のキャンパス校
※キャンパス校:近隣の県立高等学校に統合し,校地・校舎をそのまま使用しながら教育活動を行う、統合先高等学校の分教室として位置付けるものとする。
②地元中学校と緊密な連携による一体的な学校運営(中・高の教員が相互に兼務、6年の一貫した教育課程、合同行事、合同部活動等)を行い、活力ある教育活動を展開する『中高学園構想(仮称)』
※中高学園構想(仮称):特定中学校から当該高等学校への高い進学率を前提とし,中学校と高等学校の教員が相互に兼務して、6年間の一貫した教育課程を実施するものとする。
③統廃合(市町立学校としての存続を含む)
※ただし、教育活動及び部活動において、充実した活動を行なうための地域の支援体制が整っており、これらの支援を受けながら、全国トップレベルの特筆すべき実績をあげ、将来的にも同様の成果が見込まれる学校については、別途検討。
このたび、江田島市内唯一の高校、県立大柿高等学校は2年連続80人割れとなりました。今後、活性化地域協議会が開催される予定と聞いています。
市(行政・市民・議会)として、高校を存続させたいのか、ということが問われることになります。私自身、島の活性化及び定住・移住の観点から存続することを目標にこれまで活動してきました。(提言した公営塾設立、島外生徒の下宿代補助制度(2万円/月)などは実現→H27.12.23、H28.3.2)
高校を守っていくためにどうあるべきか、広島県の教育の島、大崎上島町にヒントがあるのではないだろうか。
左は4月7日の中国新聞から。大崎上島町にある大崎海星高も同様の1学年1学級規模の学校ですが、今年の入学式で101人になったという記事。かつて訪問したことがありますが、町を上げての取り組み姿勢を見て取ることが出来ました。(→H27.7.7)
町役場職員(→こちら)や町長(→こちら)、高校魅力化を手伝った民間企業人(→こちら)のインタビュー記事は参考になります。
昨年ブログで書きましたが、大崎上島町との連携(教えていた頂く)によって活路を見出すことが出来るのではないだろうか。(→H29.7.14)
※参考『季刊しま 248号』HP→こちら
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