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2018年1月30日 (火)

H29年度広島県市議会議長会議研修会@広島市

晴れ時々くもり

27625500_1809238292483528_524948948 27072571_1809228099151214_917693317  午後から広島県市議会議長会議員研修会(西部ブロック)に参加しました。西部ブロックは西から大竹・廿日市・広島・江田島・呉・東広島の6市議会で構成されており、本日は約140名の各市議会議員が出席しました。江田島市議会は全員参加です。

 時事通信社解説委員の小林伸年氏による「人口減少に対応する施策」と題した講演を拝聴しました。観光、公共施設(インフラ)の老朽化、若者にやさしい政策という3つの視点を交えながらのお話しは大変興味深く、あっというまの1時間半。レジュメにあった「まとめ」的なエッセンスは以下の通りです。

 その後、懇親会で各市議会の昔ながらの知り合い議員諸氏と意見交換をさせて頂きました。

(1)長期的な人口の推計と将来推計

 生涯未婚率の年次推移、雇用形態の配偶者がいる割合(男性)、夫婦の完全出生児数(結婚持続期間15~19年)から分析すると以下のようなことが導き出される。

①人口減少そのものは恐れることはない。
  過去からの人口推移をみると明治維新のあと、急激に増加。

  1192年 鎌倉幕府成立 757万人
  1338年 室町幕府成立 818万人
  1603年 江戸幕府成立 1227万人
  1716~45年 享保の改革 3128万人
  1868年 明治維新 3330万人
  1945年 終戦    7199万人
  2004年 日本の人口ピーク 1億2784万人
  2030年(予測) 1億1622万人 高齢化率 31.6% 
  2050年(予測)   9708万人 高齢化率 38.8%

②減少ペースを緩やかにする努力は必要
③結婚したい人が結婚できて、子どもを欲しい数だけ持てる社会の実現を
④そのためにも地域経済活性化は必要

(2)行政の目標は『選ばれる場所』になること

①住民には「住み続けたい」
②近隣及び遠方の人には「遊びに行きたい」
③彼らに「ゆくゆくは移住」を考えてもらう
④企業には営業所や工場を置いてもらう

→①~③(④)は、まさに江田島市が第2次総合計画及び総合戦略で掲げていることです。行政・市民・議会で同じベクトルで実践できたらと思っています。来年度予算案に期待しています。

(3)地方自治体が取り組むべきこと

①地元特産物の発掘、販売→地域活性化
②観光振興→流動人口を増やせば、まちは活気づく
③地域アイデンティティーの創出
 →住民が「~出身」ですと胸を張って言えるようにすること(→Civic pride
④すべて独りでやろうとしない
 →連携中枢都市圏などの枠組みを使い、近隣自治体と手を携える 
【江田島市を取り巻く環境】
  広島市を中心とした連携→広島広域都市圏(今日の6市議会はこの構成自治体)
  呉市を中心とした連携→広島中央地域連携中枢都市圏
  ※行政・議会トップに期待しています。行政だけでなく議会の連携も大切。

(4)特産品の販売、観光誘致を行う際の注意点

①売りたいものをことさら売りつけようとしても効果は小さい。
 消費者ニーズを捉える。あるいは創り出す。
②マーケティングをしっかり行なう。中国人はどこでも爆買いしたわけではない。
 ※京都市内の一人当たりの平均観光消費単価(2014年)
  国・地域別では高い順に台湾、欧州、北米、欧州、東南アジア、中国、日本。
  欧州、北米は宿泊・食事代にお金を使った。
 中国は京都が最終宿泊地ではないので嵩張る家電類は買い控えた。
③インバウンド(外国人旅行客)もいいが、日本人の国内旅行客の取り込みを怠ってはいけない。

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