ザリガニの島、江田島・能美島そして倉橋島
くもりのち晴れ
昨日も書きましたが、江田島市は一つの島でありながら、江田島・能美島という二つの「島」で構成されています。「Y」字型の島であり、右の腕(/)が江田島、左の腕(\)と胴体(│)が能美島。以前、江田島・能美島と隣の島、倉橋島はまるで“双子のザリガニ”(若しくは夫婦)と書いたことがあります。(→H25.8.10、H28.5.9、H29.3.27)
江田島・能美島をザリガニの形だと教えてくれたのは小学生のときに読んだ一冊の本、『いきんぼの海』でした。(大柿公民館・図書室にあります。)
江田島市大柿町出身の児童文学作家、山下明生さん(→柿浦小学校HP左下のPTA・地域)の作品です。はじめに次の文章があります。
『ぼくのうちは、瀬戸内海の小さな島にあるんだ。地図があったら見てごらん。ほら、広島湾の入口に、ザリガニがはさみをひろげたような形の島があるでしょう。そのザリガニの右のはさみが江田島で、左のはさみが西能美島で、おなかの部分が東能美島。そして、そのおなかにくっつくように、まるでザリガニのたまごみたいなのがぼくたちの住んでいる沖野島。』
※いまは東能美島と西能美島は「能美島」になりました。(→海上保安部PDF)
この本が発行されたのは41年前の1976年(昭和51)で私は保育園児のころ。本では沖野島に橋はかかっていませんでしたが、私が小学生のころには小さな橋がかかっており、また、この本にあるように真珠の養殖もしていました。(いまでは唯一、沖美町の丸本真珠店さんが養殖しています。)深江小学校の遠足は沖野島でのミカン狩りが恒例でした。
一時期、NTT(旧電電公社)の保養施設(マリントーク)があり、全国的なビーチバレーボール大会もありました。その後、ホリスアイランドと名前を変えてエステ・リゾート施設になりましたが、2008年(平成20)11月末に閉鎖されました。江田島市にとって貴重な観光・宿泊施設のひとつでしたが、その後の見通しはたっていません。
ただ、沖野島にある『おおがき海の駅』(江田島市も出資する第3セクターが運営→HP)ではイベントが開催(→H27.9.22)されたり、近くに深江地区オリーブ園(→参考)も開園し、また、マリンレジャーの会社(→こちら)もオープンしたことで少しずつ変化しています。
将来的にも江田島市にとって交流人口増加に貢献するエリアであると思っており、どのようにPRしていくかが今後の課題です。
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