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2017年7月 4日 (火)

消防の広域化について

くもり一時雨

 昨年6月定例会で広島市および呉市が中核となる連携中枢都市圏形成における広域連携について質問しました。再質問の一つとして消防広域化について触れ、昨年度(平成28年度)の新規事業に消防力適正配置等調査事業があったので、広域連携の協議のタイミングで呉市と消防行政の検討会議を立ち上げてみてはどうかと提言しました。
 過去には江田島・能美島・倉橋島の6町(江田島町、能美町、沖美町、大柿町、音戸町、倉橋町)が平成の合併を迎えるまでは、江能広域事務組合を構成し広域消防を実施していました。
人口25千人を切り、今後の人口推移を鑑みるに、江田島市の1市単独で消防行政を担うにはかなり荷が重く、消防本部庁舎建替えや鹿川出張所の老朽化対応の検討と広域連携の協議開始が重なったのでよいタイミングではないかと考えたからです。

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 少し遡りますが、消防の広域化については平成18年(2006)の消防組織法改正や市町村の消防の広域化に関する基本指針(消防庁)に基づき、平成24年度末を期限として国が推進してきた経緯があります。これに基づいて広島県も広域化推進計画を策定し、5ブロックの広域化の組み合わせをまとめました。(→広島県消防広域化計画)江田島市は中南部地域に属し、呉市・竹原市・東広島市・江田島市・大崎上島町の4市1町で構成されています。

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 江田島市が入っている中南部地域では竹原市が平成214月に東広島市へ事務委託することで統合しています。昨年6月の一般質問における消防長の答弁では「呉市からも東広島市からも話(広域化について)はない」ということでした。呉市が中核市に昇格し、呉市を中心とした江田島市を含む4市5町(三原市、竹原市、東広島市、江田島市、府中町、海田町、熊野町、坂町、大崎上島町)で連携中枢都市圏(→H28.5.31)を形成する協議が始まるタイミングだったので消防行政について呉市と意見交換することをお願いしましたが、その後、協議されたのかはわかりません。尚、消防庁の広域化推進期限は平成3041日まで延長されています。(→消防広域化マニュアル(平成26年3月策定)
 
現在、江田島市では消防本部庁舎建替えで総事業費21億円を見込んでおり、また、鹿川出張所の老朽化に伴う大規模改修若しくは建替えも目前に迫った課題です。本件について相手方もあることですが後手後手になっているように感じます。このまま江田島市単独で消防行政をどこまで維持できるか懸念されます。もう一度立ち止まって広域化の検討をすることはできないものだろうか。

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