大崎上島と江田島の連携を考える
晴れ
昨日は九州南部が梅雨明けしたそうです。広島県地域も今日の天気では梅雨明けも間近のようです。(昨年は7/18)
広島県教育委員会が平成26年2月に策定した「今後の県立学校のあり方に係る基本計画」では、一学年一学級の小規模校は学校活性化地域協議会において活性化策を検討し、3年間(平成28年度まで)市町と連携しながら実施し、全校生徒が80人以上を目指すとあります。平成29年度から2年連続して80人未満の高校は統廃合の対象になります。
このブログで何度か取り上げた大崎上島町で唯一の高校である広島県立大崎海星高校(→H27.7.7)についての町役場職員の記事をご覧ください。(→こちら)
人口8000人、高齢化率約50%の離島にある高校が町との連携によって魅力化の取り組みをしていることの紹介です。小さな離島に高校があるということ、それは保護者(生産年齢人口)の流出を抑制する意味においても、移住定住促進をする点においても重要である。
もし高校がなくなると生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の多くが流出する可能性があり、自治体にとっての影響は計り知れないという「存在意義」に気付く。高校支援において大崎上島町は公営塾(神峰学舎)を設置し、運営には地域おこし協力隊員が携わっている。また、町内の中学校を卒業する生徒が今後40人前後で推移するため、生徒確保のため町外の生徒を視野に宿舎を用意した。(→島留学(大阪)、島留学(東京))
本来、県立高校であるため地元自治体は支援に消極的である。人口が多いときには気付かなかった存在意義(地域の宝)を知ったからこそ町民の理解も得られたのだろう。
一方、同じく小規模校であり、江田島市唯一の県立大柿高校も学校活性化地域協議会で活性化策を検討し、魅力化アップに力を入れています。昨年度には公営塾「おおがき暁塾」がスタートし、学生寮「二反田寮」を備え、全国募集を始めました。(→H27.9.5)またグランドの天然芝化も実施し、カヌー部・サッカー部が創部されました。
その効果の現われだと思いますが今年は33人の新入生を迎え入れ全校生徒も78人にまで増えました。ただ、県教委の基準(2年連続80人未満)からすると来年度の結果如何では統廃合の検討対象になってしまいます。
県立だから、ではなく、地域の宝として行政・市民・議会がひとつになって高校を活性化(魅力化)支援の機運が高まることで乗り越えられると信じています。
大崎上島町と江田島市、お互い島である特殊性、船便の利便性のよさ、少子高齢化等で高校存続の危機にある。また両者とも民泊修学旅行生を受け入れている島でもあります。
高校を地域の宝として、「まちづくり」の核と考え、お互いに情報交換することも大切で、県立のグローバルリーダー校を誘致し、「教育の島」を目指す大崎上島町(→H29.6.9)から知恵を借りることも必要だと思います。これこそ広域連携ではないだろうか。
※小規模校11校(大柿高校含む)を対象に県外からの生徒受入れについて希望校に対して平成27年度入学者選抜から実施可能になった。
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