H29年 カワウ被害の現状
晴れ
6月6日の中国新聞から。尾道市周辺におけるカワウ食害に関するもので、尾道市は2015年度(H27)の被害額を1,100万円と推計。鳥獣被害防止計画の対象鳥獣にカワウを追加し、県や漁協などと連携し、捕獲や繁殖抑制に取り組むという。
広島県ではカワウ被害について広域的な取り組みを求める声が大きくなったことにより、平成26年度から生息状況モニタリング調査を実施し、平成27年度には調査結果を取りまとめました。(→H28.1.7中国新聞記事)、今年4月にはカワウの管理計画を策定しています。(→H29.4.6、広島県カワウ管理計画)
江田島市も鳥獣被害防止計画があり、対象鳥獣として「イノシシ、カラス、アナグマ、カワウ」を指定して対策を行っています。(計画は3年の期間で見直)(→H23年度作成、H29年度作成)
左は平成27年度の江田島市における被害状況をまとめたものです。平成21年でのカワウによる被害額が30万円であったのに対し、6年後の平成27年度では420万円へと拡大しています。特にメバルなどの有用魚種や放流魚等の採食被害が発生していると分析しています。
カワウによるメバルなどの採食被害対策としては、定期的な海上巡回による銃器捕獲及び追い払い活動を中心に行う方針であり、漁業関係団体と連携して飛来状況や生息情報などの情報を広島県へ提供し、県域規模での広域的な対策計画に基づいて対応を行うこととしています。被害状況は年々増加傾向にあり、有効な手立てが中々見つからないのが現状ですが、なんとか打開策がないものか国も含めての調査研究及び対策が望まれます。
※環境省が平成25年(2013)に特定鳥獣保護管理計画作成のためのガイドライン及び保護管理の手引き(カワウ編→こちら)を作成しており、手引きを読む前の基礎知識としてのパンフレットもあります。(→こちら)
※環境省→「カワウの保護管理ポータルサイト」
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