議会改革のいま~議会報告会と文書質問
晴れ
前議会(任期:H21.11.1~H25.10.31)が平成25年9月定例会で議決し、平成26年4月に議会基本条例が施行されたことで江田島市議会の議会改革が実質的にスタートしました。(→H28.12.2、制定までの経緯)市民の皆さんにわかりやすいものとしては議会報告会があり、平成26年度から毎年1回開催されています。ただし、先日も書きましたが今年度の報告会は見送りになっています。(→H29.5.3)
もうひとつ、知っていただきたいこととして『文書質問』制度があります。(→H27.7.14)基本条例制定前は定例会でしかできなかった執行部(市長等)への公式質問(一般質問)が通年(いつでも)文書において可能になり、回答も文書でなされます。
内容は一般質問と同程度のものであり、定例会までにどうしても回答がほしい場合(喫緊の課題等)を想定しています。文書質問では一般質問のような再質問はありません。議員によっては次の一般質問のための準備行為として行うこともあります。制度がスタートして4年目になりますが、過去の質問及び回答は市HPで公開されています。(→こちら)
これまでの文書質問のうち興味深いものとして、上本一男議員の『新消防庁舎整備に係る建設現場を含めた再検討及び住民説明での主な意見について』があります。(→こちら)
昨年11月の質問ですが、消防庁舎建設予定地について旧江田島ボウリング場(民有地)での条件が整えば再検討を行うかとの質問に対し、執行部(担当部局:消防本部)からは、『全市的視点から総合判断し、再検討は考えていない』との回答がありました。
しかしながら、2月定例会で鷲部都市公園(当初予定)を建替え場所として予算案(→H29.3.1)が議決されたあと、市は急遽、建設予定地を旧江田島ボウリング場に変更しました。(→H29.4.3)
一市民としては変更の経緯等について議会報告会で確認したかったのですが、残念ながら報告会見送りのため公式の場での確認はできません。議会で議論されたことを知ることが出来ないという意味で報告会の見送りは残念です。
市は住民代表の議員で構成する議会に市政に関する重要案件の説明をします。市民が市役所に問い合わせても回答をいただけないこともあります。基本条例の趣旨は開かれた議会づくりであり、『住民と議会が自由に情報・意見交換をする場』として議会報告会はとても大切なものです。(→江田島市議会基本条例)
※議会基本条例 第6条(議会報告会)
議会は、市政の諸課題に柔軟に対処するため、市政全般にわたって、議員及び市民が自由に情報及び意見を交換する議会報告会をおこなうものとする。
2.議会報告会に関することは、別に定める。
※議会基本条例 第7条第4号(文書質問)
議員は、会期中又は閉会中にかかわらず、議長を経由して市長等に対し文書質問を行うことができる。この場合において、市長等に文書により回答を求めるものとする。
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