第3次行財政改革の課題~指定管理者制度
晴れ
平成27年4月に策定された第3次行財政改革大綱(→H27年度実施計画進捗状況)では、民間活力や住民パワーの活用において「アウトソーシングの積極的な利用」が重点取組項目として挙げられ、平成28年3月にアウトソーシング基本方針(→こちら)が策定されました。
その手法の一つに指定管理者制度があります。指定管理というのは、地方公共団体やその外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめとした営利企業・財団法人・NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代行させることができる制度で、江田島市でも約120施設を指定しています。
公共施設の運営管理を指定管理者に委ねた場合、当然のことながら、その運営管理が協定書(契約)どおりになされているかモニタリング(チェック)し、そのレベルが設置者や利用者にとって満足のいくものであるか、という評価が必要です。
江田島市は『市民満足度』をひとつの指標として第2次総合計画に基づいて施策展開をしています。(→こちら)指定管理者制度では、指定管理者の指定は議会の『議決』によるものであるから、議会はもちろんのこと、市民に対しても十分な情報公開をして、適正な運営管理がなされているかの判断材料を提供しなければならない。
平成27年10月から指定管理者制度を利用した交通船事業については指定管理者モニタリング評価シートが公開(→H29.1.11、交通船事業評価シート)されましたが、それ以外についてはなされていません。平成28年2月定例会で宝塚市の例をとって提言(参考→H28.1.5)しましたが、今後、早急に対応することが必要です。
隣の呉市では指定管理者導入状況、募集・選定結果、平成24年度以降のモニタリング評価結果を公開(→こちら)しており、また、平成28年6月に指定管理者制度運用ガイドライン(→こちら)が策定されています。明岳市長は呉市職員として培ってこられたご経験があり、元・呉副市長としてご活躍されました。
江田島市にも同様の仕組みを(トップ・ダウンで)早急に導入されることに期待しています。(協定書にモニタリング等の規程がないものについては次回の指定で導入を)
※能美海上ロッジ・シーサイド温泉のうみ・サンビーチおきみ
指定管理制度を利用し始めてから年間約1千万円の指定管理料を支払っています。(参考→H21.4.24)このたびの「魅力ある宿泊観光関連施設」整備事業者の選定にあたり、公募型プロポーザルを実施(→H29.4.28)するため参考資料として3施設一体の収支状況が公表されました。(→利用者数及び収支状況PDF)
※呉市:指定管理者の指定取消し→H29.4.27
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