江田島の牡蠣イカダは面白い
晴れのちくもり
今日の中国新聞から。広島大学大学院がチヌ(クロダイ)の一部が牡蠣イカダの周辺に『定住』していることを学術調査で裏付けたという記事です。尚、広島湾の牡蠣イカダは主に江田島市域にあります。(→広島湾の牡蠣イカダ)
かつては放流事業(→参考)をするほど貴重な魚種であったチヌですが、最近は個体数が増え、アサリなどを食べ尽くす『食害の犯人』になっています。今回の調査は増やすたの生態調査ではなく、食害対策として実施されていることに時代の変化を感じさせます。(2009(H21)年チヌ放流事業中止→参考)
ご存じの通り、広島県はチヌの漁獲高は日本一。(→こちら)平成平成26年(2014)の漁獲量は全国の約11.5%にあたる358トン。(→県HP、H26広島県漁獲高エクセル)そのうち、170トンの漁獲高である江田島市は日本一といってもいいでしょう。(全国の5.4%、広島県の47.4%) 以前も書きましたが、チヌをどう利活用するか、一工夫が必要です。(→H27.10.28)
牡蠣イカダに生息する魚類はチヌに限りません。メバル、カワハギ、スズキ、タナゴなど多様な魚種が生息しています。実は江田島市のスズキ漁獲高も県下1番であり、平成26年は70tで県内シェア47.9%です。尚、江田島市の平成26年における牡蠣以外の漁獲量は8,611tで広島県内生産量(漁獲高)の47.6%を占めています。恵まれた地域資源を生かし、将来に繋がる一手を”産官学金労言”で進めていくシステム構築をしていきたいですね。(本来、江田島市総合戦略を構築した組織が機能すれば良いのですが。→H28.7.23)
※江田島湾の牡蠣イカダ下。チヌもいますが、スズキも生息していることを示す動画です。約1分後にスズキの姿が見れます。(動画・写真の提供:道本忠介さん)
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