呉市、指定管理者の指定取り消し
晴れ
今日の中国新聞から。大型保養施設のグリーンピアせとうちを指定監理する『ゆうとぴあセトウチ』に対して指定管理者としての指定を取り消すという記事。
平成22年度(2010)以降、平成26年度を除いて赤字決算が続き、平成27年度は5,826万円の赤字であった。呉市は指定管理している施設について評価制度を利用しており、グリーンピアについてC評価の『指導・助言が必要』という評価をしていました。(→H28.10.14、モニタリング評価票)その後、新聞紙面でも何度か取り上げられていましたが、このたび指定管理の指定取り消しという結論に至ったようです。
指定管理というのは、地方公共団体やその外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめとした営利企業・財団法人・NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代行させることができる制度。
江田島市でも約120施設を指定しており、最近では交通船事業(中町・高田~宇品航路)を指定管理者制度を利用した公設民営で黒字化しました。(→H29.1.12)
※過去記事
指定管理者制度について(その1)→H28.1.4
指定管理者制度について(その2)→H28.1.5
指定管理制度を活用することでメリットのある事業もありますが、施設の性質(営利目的には合わない、収益性に難がある等)や指定する企業の財務状況等をしっかり把握しないと思わぬ落とし穴もあるのではないか。(→参考論文①、参考論文②)
このたびの指定取り消しで地元の雇用・経済にも不安が広がり、会場を利用する予定であった団体も計画の変更を余儀なくされています。指定管理者を選定することには細心の注意を払わなければならないことを今一度考えさせられる事案です。
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