地域商社で島おこし
晴れ
今日の中国新聞から。【農と企業】第3部流通革命”地域商社”という特集記事です。
”地域商社”、私がこの言葉(概念)を聞いたのは今年に入って地域おこし協力隊員からでした。そのとき、何気なく面白いと思っていましたが、この特集を読んで、江田島市の1次産業の6次産業化を推し進めていく中で、とても重要なことであると実感しました。
江田島市内ではいろいろな方々が6次産業化に取り組んでいます。アイデアも商品も素晴らしいのですが、最後には”販路拡大”という大きな壁にぶち当たるように感じます。少人数の生産者では、例えば、海外販路の構築といっても貿易実務や外国の規制等の諸手続を自社で行なうには煩雑な業務が増えてままならない。国内販売でも一定のロットでの取引となるとマーケティング・営業・生産管理・在庫管理・商品発送・資金繰りなど、ある程度の余裕がないと難しい。
記事の締めくくりにある『地域の強みと弱みを把握し、市場の動きに柔軟に対応する、農家のブレーンのような機能があれば、地域の農業は強くなれる』。その通りだと思います。もちろん、農業に限らず、水産業においても同じ。
江田島市では第2期水産振興ビジョン(→H29.2.20)および農業振興ビジョン(→H29.3.6)を策定しているところです。生産者の所得向上と地域振興に繋がるとみて、地域商社の支援を強めている国の動きを注視し、ぜひとも江田島市も地域商社設立に向けた支援を積極的に推し進めて欲しい。
※江田島市は牡蠣の一大生産地(全国2位)。コンビニ(LAWSON)が2011年から【能美・江田島産カキフライ】を発売していますが仕掛けは大手仲買人です。(→参考)
牡蠣以外の水産物も県内有数(→H27.10.3)であり、イワシ(カタクチイワシ)等の漁獲量で広島県1位。平成26年における牡蠣以外の漁獲量は8,611tで広島県内生産量(漁獲高)の47.6%を占めています。農業系でいくと柑橘、花卉、キュウリ(広島市場の30%→こちら)、トマト、イチゴ、イチジク、オリーブ、サツマイモなど可能性を秘める1次産品の生産地です。
江田島市に本社をおく”地域商社”が地元の農水産品の加工品をアメーバ的(痒いところも手が届く)な動きで商品開発及び販路拡大をすることで、生産者の収入向上に繋がると、いずれは農水産業に従事しようとする移住者(後継者)も増えてくるのではないか。こういった流れを作っていきたいですね。
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