H29年度予算案(その3)~産業・観光
晴れ
江田島市の平成29年度予算案は、最も重視すべき課題として、「人口減少」の改善を図り、住む人も、訪れる人も「『ワクワクできる島』えたじま」づくりに向けた3つの挑戦のための施策を展開します。第2次江田島市総合計画の施設体系別に紹介していますが、今回は『産業・観光』編です。
■魅力ある宿泊関連施設整備事業(925万円)
今年3月末で休館(実質、閉鎖)する能美海上ロッジに替わる新たな観光拠点の整備事業です。行政の動きが遅いと思われる方もいるでしょう。平成27年3月に整備検討委員会が提言書を作成してから2年が経ち、昨年4月に発生した熊本地震を受けて、指定管理者(休暇村サービス)から旧耐震施設の海上ロッジについては平成29年3月末の契約満了以降の指定管理の応募はできないとの通告を受けての休館。(→H28.8.23)
来年度は上限5億円の整備等に係る補助金を債務負担行為で計上し、民設民営公募によるプロポーザル方式で受託者を決定。想定スケジュールは以下のとおり。
平成29年 5月 民設民営公募開始
平成29年 8月 プロポーザル方式受託者特別審査委員会
平成29年 9月 基本契約締結
平成29年 10月 工事着工
平成31年 5月 オープン
■ライブカメラ(景観カメラ)設置事業(295万円)
光回線を利用した事業としては面白い。特にサンビーチおきみからの映像は江田島市の風光明媚な光景を世界中にお知らせできる魅力あるものになるでしょう。国内の交流人口だけでなく、inbound誘致(→H29.2.11)の宣伝ツールにもなりえます。
■しごとの場創出事業(106万円)
廃校施設を無償で貸し付けて参入企業を募集して雇用機会の創出を目的とする新規事業です。
まずは対象となる廃校施設がどこなのか、予算概要にも示してほしい。また(仮)江田島市しごと場創出事業プロポーザル方式受託者特定審査委員会がどういったメンバーで構成されるのか。
行政でよくありがちなのが、既に大凡は決まっているが、『公募』という形をとって公平性を担保することがある。(参考→H28.9.13、H28.11.28)
■えたじまブランド開発関連事業(36万円)
新規に採用する地域おこし協力隊(えたじまブランド請負人→H28.12.17)と商工会との連携による地域資源を活用した新たなビジネス創出によって地域活性化を図る事業。
キーとなるのは地域おこし協力隊。商工会と協力隊員のコーディネート役を行政担当部署が責任を持って行なわないといけないし、将来的に協力隊員が島に定住するためのフォローも重要です。
■6次産業化対策事業(581万円)
1次産業という地域資源をどう生かすか。新たに6次産業化・地産地消推進協議会を設置して推進戦略を策定する。
戦略策定委託料に469万円。コンサルに作ってもらって承認するだけでは、絵に描いた餅になりかねない。協議会が単なる承認機関にならないよう願うとともに、もっと市民を巻き込む工夫と職員自ら現場に出向き、声を吸い上げながら戦略を構築することが求められます。そして何よりもPDCAサイクルをしっかり回していくことが必要で、議会もこの点をチェックすることが大切です。
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