外国人実習生、広島県で1万人
晴れ
今日の中国新聞から。中国地方の外国人技能実習生が昨年6月末時点で2万人を突破したという記事。広島県は1万人を超えて愛知県についで2番目に多い都道府県となっています。車・造船産業等、『ものづくり県』であることが両県の特徴です。
江田島市においても外国人市民がこの10年で飛躍的に増えています。今年1月1日時点で752人、人口の3.05%を占めており、ほとんどが技能実習生ではないかと思います。地域別では、江田島町2.4%、能美町3.2%、沖美町8.3%、大柿町1.3%と比率に違いがあります。(→エクセル表)。
参考までに、広島市は1.44%(→エクセル表)の17,215人、呉市は1.35%の3,117人(→エクセル表)の外国人市民が住民登録していますが、江田島市と異なり、実習生でない外国人市民および留学生も一定数いると思います。(→3市の人口・世帯PDF)
江田島市では、主に牡蠣養殖業や解体業などに外国人技能実習生が従事しており、中国、ベトナム、インドネシア、バングラディシュなどの国々からこられています。国別では、かつては中国が50%、フィリピンが25%を占めていましたが、現在はベトナム比率が伸び、中国・ベトナムそれぞれ25%といったところでしょう。
外国人市民に対する江田島市の支援として、外国人市民交流事業がスタートし、ボランティア団体の国際交流も始まっています。(→H27.6.22)また、昨年、文化庁の日本語教育事業(地域日本語教育スタートアッププログラム→H28.8.24)に採択され、3年間で教室の立ち上げが目標になっています。
昨年8月に市役所本庁が大柿町に移って、各課に中国語・英語等で表記する看板がありますが、こういった言語以外の国々の人たちが増えている。今後は、『やさしい日本語』がキーワードになります。
同じく今日の中国新聞では、備後版にも特集記事がありました。備後4市(福山・尾道・三原・府中)で県内の外国人技能実習生の4割に達しており、①技能実習生、②留学生、③日系人という3パターンに分類してまとめています。この地域でも中国人の減少とベトナム・フィリピン人の増加傾向が現れています。
人口減少における働き手不足という大きな波が押し寄せており、『ものづくり県』である広島県、そして1次産業の担い手不足、高齢化社会における介護人材不足などにより、今後も実習生は増えてくるであろうし、多文化共生社会をどう構築していくか、江田島市にとっても大きな課題です。
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