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2015年11月 9日 (月)

不思議なご縁

くもり時々雨

Ohgaki3  左は大柿高校の募集チラシ。9月に入って高校HPに全国募集についてのチラシを見ました。(→過去記事

 今回で3種類目であると思いますが、また一つ、変化があります。姉妹校ですが、これまで「中国」のみでしたが、今回は「台湾(現在交渉中)」が追加されています。

 江田島市(旧・大柿町)には私の知る限りで、台湾と深い関係にある方が二人います。

 一人は河石九二夫氏。(大柿町大原)東京帝大医学部を卒業し、戦前の台湾帝国大学で外科教室を受け持つ。戦後も中華民国政府の招聘で国立台湾大学教授および附属病院最高顧問を務めました。その後、広島大学医学部長を経て、河石病院を設立。

 もう一人は元衆議院議長の灘尾弘吉氏。(大柿町大原)田中角栄首相が昭和47年に日中国交正常化を成し遂げた後、台湾に対して国交断絶をする。当時の自民党の親台湾派議員はこれに憤り、昭和48年3月に台湾との経済的・文化的関係を維持するため「日華議員懇談会」を結成。

 その会長を引き受けたのが灘尾弘吉氏でした。灘尾氏は昭和34年に初めて台湾を訪問し、蒋介石総統と会談してしばしば訪台していました。国交断絶後に中国からの招待の動きもあったが、「私が大陸に行くと台湾の人たちが悲しむから」と一度も中国には行かなかったそうです。

 二人の郷里である大柿町大原に所在する県立大柿高校で台湾の学校と姉妹校提携の動きがあるのも不思議なものです。

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