地方創生に向けて~議会の重要性を再認識
雨
午後からローカル・マニフェスト推進地方議員連盟及び広島クラブ(広島県市町議会議員政策研究会→今年1月の勉強会)共催の研修に参加しました。
「ローカル・マニフェスト」とは?と思われる方も多いでしょう。国政選挙で自民党や民主党等が「マニフェスト」を掲げ、「マニフェスト選挙」の到来という時代もありました。
「ローカル」=「地方」であり、「マニフェスト(manifesto) 」とは「選挙公約」です。江田島市でいうならば、市長や市議会議員に立候補する者が「当選した時に取り組む政策(約束)」ということになります。研修の概要は以下の通りです。
第1部 基調講演
①基調講演Ⅰ
テーマ: 「地方分権から地方創生へ」
講 師: 北川正恭 氏(早稲田大学名誉教授、元・三重県知事)
三重県議(3期)を振り出しに衆議院議員(4期)、三重県知事(2期)。高度経済成長の時代に政治家としてスタート。バブル期に絶頂を迎えた政治不信(ロキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件等がありました。)、その後の政治改革(衆議院の中選挙区から小選挙区へ、政治資金規正法改正)を経て、地方分権初期を体現し地方政治で改革した政治家です。
10年前に先生の講演を拝聴しました。(→創新6号)今回も新しい発見があり、これからの政治活動に勇気をいただきました。
②基調講演Ⅱ
テーマ: 「議会改革を一歩前に進める秘策」
講 師: 松野 豊 氏(麗澤大学客員研究員、前・千葉県流山市議会議員)
平成11年に29歳で生まれ育った故郷をなんとかしたいと立候補して4期16年、千葉県の流山市議会議員として『議会改革』に取り組み、今年5月5日に任期満了で市議会を引退されました。「議会改革」に対して「やった感」という自信を感じました。(→流山市議会HP)
現在、私より一つ上の46歳。これまでの地方議会における「議会改革」は「形式的」なものであり、これから「実質的」な改革がないと「自治体が生き残れない」時代に突入します。
第2部 パネルディスカッション
テーマ: 「住民参加の議会改革への取り組み」
■パネラ-
松野 豊(麗澤大学客員研究員、前・千葉県流山市議会議員)
大田 祐介(広島クラブ代表、福山市議会議員)
高橋 みさ子(廿日市市議会議員、会派「成蹊会」代表)
■コメンテーター
北川正恭(早稲田大学名誉教授、元・三重県知事)
■コーディネーター
林 紀行(環太平洋大学 国際教育学科准教授)
「住民参加の議会改革への取り組み」について以下の3項目に対してパネラーの意見発表とコメンテーターの辛口講評及びアドバイス。
①所属市議会の取り組んでいること
②問題点をどう突破していくか
③来夏からの選挙権年齢(18歳以上)引き下げにおける若者の政治参画について
【所感】
このたびの研修では地方分権と議会改革の歴史を改めて学ぶ機会を得ました。江田島市議会も政治倫理条例、議会基本条例、定数削減等、合併後の11年間で少しずつですが改革をしてきました。制度的に前進しましたが、実質的な改革はまだまだこれからと思い知らされました。
地方分権にあっては、自分たちが考え、自分たちで決めなければなりません。(自己責任)地方創生の時代に移り変わった今、議会の責任は増々重くなり、議員も議会の構成員として、真の地方自治(住民自治)確立のために活動しなければならないことを痛感します。
自治体における議会は議決権を有する決定権者であり、行政は議会議決をもって予算執行をします。「議会が変われば、行政も変わる」仕組みであることを認識して、市民から信頼される議決機関としての議会となるよう同僚議員とともに邁進していきたい。
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