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2014年2月14日 (金)

第3回交通問題調査特別委員会

小雨のちくもり

15110_591675664239803_1752329057_n 昨日の予報通りでした。朝8時くらいまで小雨がパラパラとした冷たい一日ではなかったでしょうか。左写真は朝7時ころの県立大柿高校正門前から写した雪化粧をしている陀峯山(だぼうざん)です。

 午後から交通問題調査特別委員会が開かれました。今回は江田島市公共交通協議会が12月3日に決した西能美航路再々編の意見としての【公設民営化案】(→12/3過去記事)について海上分科会メンバーを招聘しての意見聴取でした。

 出席されたメンバーの方は以下の通り。(順不同)
さくら海運㈱ 代表取締役 辻本英紀氏 (切串~天応)
瀬戸内シーライン㈱ 内堀達也氏 (切串・小用~宇品、小用~呉、宇品~宮島)
広島県旅客船協会 仁田一郎会長 (瀬戸内海汽船㈱社長)
上村汽船㈱ 代表取締役 上村隆彦氏 (切串~宇品)
江田島汽船㈱ 代表取締役 白倉一成氏 (三高~宇品)
(有)バンカー・サプライ 代表取締役 横山恭治氏 (秋月~呉、宇品市営~似島学園)

 事前にお聞きしたいポイントについての意見は以下の通りでした。(各社の見解も若干ニュアンスが違う所もありました。)

(1)西能美航路再々編にかかる3案の収支予測の現実性について

・協議会(分科会)としては公設民営化の方向で決まるが個人的には見解が違う。
・3案の収支については、前提条件をどこまで絞るかによる。不確定要素として、①利用者数。人口減のままで利用者が減る予測以外に、高齢化すると利用率も減るかもしれない。②燃料費。円安効果として当初予測より10%以上の値上がりをしているだろう。
・シュミレーションは難しい。市営船・公設民営化・完全民営化のコスト比較においては使えるが、収支予測とするには不確定要素がある。(利用者・燃料油)
・西能美航路以外に市全体のスタンスをどう考えるかも問題である。
・島しょ部航路(江田島市を起点とする)では赤字であるが、他の航路の黒字で補てんしている。協議会で提出された収支予測について、人件費は変動差は少ないが燃料油は高騰しているので、再検討が必要。
・公設民営化でも税金を使う。平等な税金の使い道からすると市営船でもっと企業努力すべきではないか。

(2)海上部会で案として提示された市を含む事業者が設立する新会社での運航提案は「市営船」に限定したものか。

※市営船の合理化1本において2事業者が共同提案したもの。江田島市及び航路事業者が共同出資した第三セクター(本社:江田島市)もしくは持株会社で収支のあう航路運営を提案。(分科会等で合意に至らず。)

(3)平成26年4月からの消費税増税(5%→8%)に伴う運賃の改定について

 先日、市営船の合理化と値上げの記事がありました。(→こちら) 各社とも運輸局に4/1からの運賃値上げ申請をしているとのこと。(上げ幅は基本的に現行料金に3%上乗せ。事業者によっては一部の値上げしないカテゴリーもあります。詳細は各社にお問い合わせしてください。)

(4)江田島市を結ぶ航路事業の今後について

・人口減少や若者の流出があるなか、交流人口(観光で訪れる等)を増やす施策を市にお願いしたい。(海上交通の死守という意味では利用者を増やすしかない。)
・サービス基準を下回らない範囲で頑張りたい。
・人口減や第2音戸大橋開通による利用者減(車両含め)を考えるとこのままではしりつぼみになる。一社単独では厳しいのではないか。西能美航路や東航路(江田島地区)の再々々編もありえるだろう。
・昨年成立した交通政策基本法など国の動きを考えていかなければならない。(→こちら

(5)その他

 私から各社に対して質問しました。江田島市に交通問題(海上交通・陸上交通)に精通した任期付職員を採用すべきかどうか。出席者全員が賛成していただきました。

(参考)過去に「任期付職員採用」に関する提言等の過去記事
2011年 5月 4日 記事(→こちら
2011年 6月22日 記事(→こちら
2011年 9月 9日 記事(→こちら) 
2012年 3月19日 記事(→こちら
2013年 8月28日 記事(→こちら

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