西能美航路の再々編 住民説明会@沖美町(三高地区)
19:00から三高支所で開催された住民説明会を傍聴しました。本日の出席者は約30名(うち女性11名、私を含めた議員3名)
まずは市交通船の①企業局交通船存続、②公設民営方式、③完全民営化の3案が企画振興課から説明がありました。その後、質疑や意見が出されました。
・三高港利用の車輛の推移は?
→H23年 79,273台、H24年 77,430台。切串もほぼ3%減です。
・大事な話なのに説明資料が1枚。HPには35枚の資料があるが。表面だけの数字なのでよくわからない。→最終的に企画振興課からHPに掲載されている資料が配布される。(5会場で初めてのこと。)
・10、20年先を考えて3案を提示しているのか。(人口はどんどん減る。5年はもつとして完全民営化で10、20年後もやっていけるのか。)
・これまで市営船(①)は人件費、燃料費の削減が何故できないのか。民間だったらすぐ合理化します。小型船導入は公設公営でもできるのでは。(元総務部長、元企業局長が参加住民として出席しており、企画振興課に代わって説明すべきであったと思います。)
・三高航路について、国道に類する航路にしてもらい国から補助金をもらえないのか。
→減価償却費は補てんしないが、赤字を県1/2、関係市町1/2の補助制度があります。対象は三高・切串・小用港の航路です。
・中町、高田からバスでつなぎ、三高港に集約できないのか。
・三高航路にしても船に乗ってもらおうとする努力がない。(乗客に「ありがとうございます」の一言が無い。)
・「せとうちサイクルーズパス」(→こちら)はサイクリング客にほとんど知られていないのではないか。
・直近で民営破たん(芸備商船)の例があるのになぜ③案(完全民営化)なのか。
・働き世代には生活がかかっている。もう少し真摯に対応してほしい。
今回の5会場(大柿、江田島、能美、沖、三高)で初めて市がHPに掲載している資料を配布しました。参加住民より、②案、③案の費用削減根拠が具体的に示されないと判断できない、という強い御意見によって配布となりました。(他の4会場でも同様の質問がありましたが配布には至っていません。)
本土から陸路で一番遠い地域のひとつであるため、海上交通に関する危機感はひときわ強く感じました。また、働き世代は夜遅くまである市交通船(宇品発22:58、三高航路は宇品発最終便21:00)を利用しており、今回の西能美航路再々編は生活に係る問題です。
この働き世代が島に住みながら広島に通勤できないようでは江田島市自体の存続にかかわることを行政も真剣に考えてほしいという要望もありました。(子どもも減少する→小中学校の存続)
最後に。私としては単独航路では合理化について一定の限界にきており、2航路(三高~宇品、中町・高田~宇品)の運行主体一元化による運営で切りぬけるしかないと思います。(このままでは両航路とも共倒れになりかねない。) ただし、少なからず公的な関与(補助制度など)が無ければ航路維持をすることは難しいと考えます。
話は変わりますが、左は先日の呉中央桟橋。高速船「おやしお」ですが宮島・広島(宇品)・呉・江田島(小用)の定期航路で柔軟な運用がなされ、時として瀬戸内海のミニ・クルーズ船(チャーター)になります。
来年3月から開かれる博覧会「瀬戸内しまのわ2014」。江田島市の魅力を発信していきましょう。市が高速船4隻というアセットを持っている強みを活かしたいものです。
| 固定リンク
「交通問題(船・バスなど)」カテゴリの記事
- 瀬戸内シーライン、市制20周年記念乗船券を販売(2024.09.25)
- 早瀬大橋の補修・耐震補強事業(2024.05.21)
- 高速船シースピカ、G7広島サミットで活躍(2023.05.25)
- いよいよ新造船『瀬戸ブルー』就航(2023.05.02)
- R4年度第4回江田島市公共交通協議会について(2023.04.05)
コメント