西能美航路の再々編 住民説明会@能美町
晴れ
19:00から市役所本庁2F会議室にて西能美航路の再々編についての住民説明会を傍聴しました。本日の出席者は約60名。(うち女性16名、私を含めて議員4名、説明員以外の職員3名だったと思います。)
企画振興課の説明の後、質疑応答が始まりました。私も懸念していた点ですが(→参考)、①企業局交通船存続、②公設民営方式、③完全民営化の3案についての数字の根拠について。
③としたところで民間が高速船を調達するコスト(減価償却等)を加味した試算かどうか(詳細な別資料では1,100万円/年を計上)、及び、①企業局としての努力を最大限にしているのかどうか(船員費の削減(市営船886万円/船員、民間625万円/船員)、燃料調達コストが何故、民間よりも高いのか等)、といった鋭い意見。
この点について企画振興課は返答に窮する。(参考→過去記事) 参加住民の方からは資料の数字が信用できないなかでの説明は意味がない(所謂、机上の空論ではないか)、とのご意見もありました。確かにそう認識されても致し方ない点もあります。
一方、小用~宇品航路との差額(運賃:小用1,030円、中町・高田930円、通勤定期(一ヶ月):小用33,400円、中町・高田27,900円)について、市営船を利用していない市民にとっては毎年の大きい赤字が納得できないこという認識も必要でしょう。
平成24年度決算で5億6,211万円の累積赤字。これは江田島市民全体で負担していかねばならないものです。参考までに、平成19・20年度で1億9,000万円の一般会計からの繰入、平成22・23・24年度の他会計補助金がなければ平成24年度末時点で約8億円の累積赤字。
今回の各町地区の住民説明におけるご意見を公共交通協議会へ繋げ、江田島市全体でコンセンサスの取れる方向性を導き出すことこそ事務局である企画振興課の課せられた仕事です。
勿論、議員一人一人も出身地域だけを考えるのではなく、市全体の最適な海上交通システムの構築に全力を尽くさなければなりません。
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