市営船のH24年度決算
晴れ
早朝はウロコ雲。まさに秋の訪れを感じさせます。今月末には台風15号が九州に接近しそうです。くれぐれも進路情報にはご注意ください。
さて、昨日の続きになりそうですが西能美航路の再々編に関する資料について。今週月曜日に9月定例会に上程される各会計の平成24年度決算書が配布されました。
市営船(中町・高田~宇品航路)に関する収益について決算書と平成25年4月26日の公共交通協議会で示された市営船平成24年度収支予実績の営業損益、経常損益を見比べてみました。
営業損益 | 経常損益 | |
公共交通協議会資料 | ▲6,696万円 | ▲6,339万円 |
平成24年度決算 | ▲9,391万円 | ▲9,100万円 |
差額 | ▲2,695万円 | ▲2,761万円 |
公会計においては4月1日から5月31日の期間を出納整理期間とし、5月31日に出納閉鎖をしたあと3カ月以内(8月31日)までに決算書が作成されます。公共交通協議会が作成した4月26日配布資料は出納閉鎖前(5/31)であったにしても上記のような差額がでるのだろうか、と疑問に思うところです。
よくよく資料を見ると江田島汽船に貸与している「ドリームのうみ」号に関連する収入と費用が損益等の差額を埋めていきます。江田島汽船への貸船収入600万円と船舶減価償却費の2,527万円を除いている点でしょう。
話は少し逸れますが、海上交通の専門職員が必要であると思います。平成23年6月定例会の一般質問で提案した「任期付き職員」。その年の9月定例会で条例化しました。その後、市長に対して一般質問等で海上交通の専門職員の採用を提言していますが至らず。(参考→過去記事(昨年3月) 、今年6月定例会でも再度提言。)
平成24年度決算において本業のもうけ、いわゆる航路運営での営業損益が9,391億円の赤字。平成11年度からの営業損益の推移は左写真の通りです。
平成14・15年度を除いて軒並み赤字。この間、運賃の値上げや減便等で修復を図った時期もありますが平成18~20年度は特にひどいものでした。このような状況下、運賃値上げや更なる減便なしで公務員である船員給与等の見直しだけでは到底難しいことです。
抜本的な見直しをしなければならず、その案として三高~宇品航路との複数航路運営による市営船の②公設民営化方式や③完全民営化により人件費削減(広島側の陸上職員削減を含む)等をすることで大幅な経費削減によって2航路の営業黒字化を図るものです。
公共交通協議会で示された数値や仕組については更に精査しなければならない点もありますが、両航路を死守するために大きな決断をしなければならない時にあると考えます。
(参考)公共交通協議会資料とH24年度決算→PDF
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