なり手不足~市町村議会~
くもり
今年10月末に任期を迎える江田島市議会。朝日新聞に興味深い記事がありました。(デジタル版→こちら) 市町村議会は「なり手不足」が深刻であるという特集記事。
身近な地域として広島県竹原市の現状がまず紹介されています。平成に入って職員削減など行財政改革と併せて市議会定数も30から徐々に減らして現行14。最近5回の市議選で2議席ずつ削減してきたという。(→参考)
奈良県の上北山村では2007年4月の村議選で改選前に1議席減らして7議席としたが立候補届け出は5名。定数の1/6を超す欠員が出たので公職選挙法の規定で残る2議席で再選挙。当時の4地区長(自治会長)が話し合って区長2名が立候補し無投票当選。
無投票の首長選挙というものどうかと思いますが、議会もそうなっている地域の有権者はどう感じているのだろうか。左下写真は市区町村議選の無投票選挙について。
高齢化ということだけでなく、報酬の額というのも原因の一つに挙げられます。昨年9月に40代で当選した覆面レスラー(大阪府和泉佐野市議)。報酬が月20万円を下回れば議員だけでは生活ができないと明かす。(現在の報酬は月57万円)そういった意味では家業や年金収入がないと議員だけではやっていけないとか高齢者しか議員になれないということになります。
私としては、単純に『議員報酬を上げるべき』とは思っていません。『報酬・定数の削減ありき』ではなく、真に市民に開かれた議会となるべく改革を進めることこそ市民益であり、それに応じた報酬の額を決めるべきです。『定数減・報酬増』というのもひとつの考え方ですが、俗にいう、『選挙に強い』議員だけが残るのでは本末転倒となりかねません。
ちなみに、江田島市議会は40代2人、50代4人と働き世代(定年前)が30%を占めています。議会全体の年代・当選回数構成は左写真のとおり。(出典:平成25年度議会のしおり)
この度の改選で年齢構成がどうなるのか、そういう点で注目していただいてもいいのではないでしょうか。無投票にならないことを願っています。
尚、江田島市は平成16年11月1日に合併しています。旧町議会議員が1年の任期で市議1期、そして2度の選挙があったので最長市議3期となっています。
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