R25年2月定例会スタート
くもりのち雨
2月定例会が始まりました。第1日目は報告1件、諮問1件、議案27件が上程されました。賛成多数で承認及び可決されました。(議案等参考→こちら)
今回から人権擁護委員候補者など人事案件については執行部からの参考資料として候補者等になられる方の経歴等が配布されることになりました。議会において判断基準の一つとして付されることになります。
議案について注目したいのが、「江田島市総合計画策定条例」。平成23年5月の地方自治法改正(第2条第4項が削除)により、自治体の総合計画の策定及びその基本部分である「基本構想」について議会の議決を経るかは自治体の独自判断に委ねられました。
合併してから10年間を期間とした現・総合計画(→こちら)は平成26年度までのものです。市としては、まちづくりの方向性を明らかにし、総合的かつ計画的に施策を展開する観点から引き続き総合計画を策定する方針です。
総合計画の構成
①基本構想: 都市像とその実現のためのまちづくりの展開方向を明らかにする。
②基本計画: 基本構想を達成するための具体的な施策などを体系的に定める。
③実施計画: 基本計画の実施のために必要な事務事業を明らかにする。
この中で条例には、改正前の地方自治法と同様、①基本構想のみ「議会の議決」を必要とすることを明記。
議員の中には②基本計画も「議会の議決事項」としべしという意見もありました。私としても、賛成議員を募り、②も議決事項に加える修正動議を検討しましたが、議会全体の意思が確認できない段階では時期尚早と判断し、見送りました。
実際、他の自治体では①②を「議決事項」としているところも増えています。①②を「議決事項」とすることによって、市民の意見を十分に反映させる一つの手法と考えています。今後、議会の意思を集約し、市と協議できればと思っています。(この点について市に質疑しました。)
一昨年に設置された議会改革特別委員会もこれから「議会基本条例」制定に向けて動き始めます。この基本条例に「市政に係る重要な計画の議決」(地方自治法第96条第2項)として「基本計画の議決」を織り込むことを委員会で提言し、検討課題に載せることを考えています。
※総合計画の理念である、①基本構想は市長の諮問を受け、委員15人程度(学識経験者、地域代表、各種団体等)で構成する審議会において審議・検討を行います。市は副市長を本部長とする策定本部を設置し、基本構想等の案を策定のうえ、市長へ提出することになります。
市に設置する幹事会・事務局が先ずは素案等の検討・策定作業を行うので、審議会は市が提供するものをただ受け入れるだけになることもありえます。市民の意見をどう反映するかの仕組みづくりも重要課題です。
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